飲食店オーナーと店長の関係性が悪い原因は?意思疎通のズレを解消し現場を任せる方法
2026年8月11日リライト
「店長に現場を任せたいのに、
思うように動いてくれない」
「方針を伝えても意図が伝わらない」
という私への相談がよく入ります。
オーナーと店長の関係性が
悪化する根本的な原因は、
お互いの信頼不足ではなく
「意思疎通(コミュニケーション)のズレ」
にあることがほとんどです。
今回の記事では
すれ違いが生む弊害と
視座の違いを紐解き、
オーナーの想いを正しく伝え、
安心して現場を任せられる関係性を
築くためのポイントを解説します。
オーナーの想いが伝わらない…「相互理解のなさ」が生む悪循環とは
オーナーと店長の関係が悪いお店は、
常に店長が不満に思いながら現場で
働いています。
店長の話を聞くと、
いろいろな不満が出てきます。
そのほとんどが
「オーナーが飲食店経営について理解がない」
という声です。
これ複数店舗を経営してるオーナーの
元で働いている店長からも聞く言葉でも
あります。
この意見はいわゆる
「仕事ができる店長」から
聞く言葉でもあります。
実際に私のSNSやメルマガの返信で、
同じような悩みを送ってくる店長が
います。
では具体的に、
オーナー側にどのような問題があると
店長は感じているのでしょうか。
- お店に全然来ない
- 数字だけ見て表面でしか評価しない
- 飲食業というものを学んでいない
- 任せてくれない
- 任せ方が無責任
などです。
このような不満が積もれば、
最悪店長は離職してしまいます。
そうならないためにも、
店長の仕事を理解してあげる
ことが大切です。
なぜなら、
オーナーであるあなたがお店に
入ることはできないからです。
(入れる人は別の話です)
関係性を良くするために、
やってほしいことを以下に
述べます。

飲食店オーナーと店長の関係性を良くする4つのアプローチ
飲食店オーナーが雇っている店長との
関係が良くないと思っているなら、
以下のことを見直してみましょう。
「経営視点」と「現場視点」の違いを理解する(視座のズレ)
オーナーと店長では視座が違います。
ということは、
物事を見て判断する立場が変わる
ということです。
一番起こりがちなのが
数値の見方、特に人件費です。
オーナーは人件費の数値を見て
「この数値ってオーバーしているよね
この時間2本減らして」
と伝えます。
しかし現場を預かっている店長は、
「忙しくても暇でも◯本必要なんです!」
と思っています。
これは
経営というものを中心に考え、
利益を追求するオーナーと
お客様が来店したときに
最低限の顧客満足度を提供したい
という店長との視座の違いなんです。
ではこの視座のズレを解消するには、
常にオーナー側の意見を店長に伝える
必要があるのです。
そういった意味でも、
オーナーと店長の視座を合わせる
ミーティングをしてください。

「丸投げ」ではなく「仕組み」を作って信頼して任せる
自分が任命した店長を
信頼しましょう。
信頼するためには、
様々なシステムや機器を用いた
仕組み作りは必須です。
作ったあとは、
店長に任せてしまいましょう。
店長育成時に
一番大切なことは店長の自主性
です。
言われたことだけをする店長では、
お店の成長及び発展はありません。
雇われている店長は、
任せてもらえることで
やる気と経営の醍醐味を知ります。
もし色々と口を出せば、
店長のやる気は著しく削がれ、
最悪の場合離職につながります。
特にあなたが飲食業の経験がなく、
自分の行動に理解を示してないと
店長が感じてしまうと、
「どうせ、
飲食のことをわからないくせに!」
と店長は不満に思ってしまいます。
そうならないためにも、
定期的な店長とのミーティング
を行ってください。
最低でも週に1回実施しましょう。
(私が雇われ店長時代のオーナーは、
毎日帰り際にコミュニケーションを
取ってくれました)

画像はイメージ(写真ACより)
飲食店経営特有の難しさ(現場・人への依存)を理解する
現場の店長はオーナーに、
飲食業というものを知ってほしい
のです。
飲食業ってちょっと特殊です。
その特殊さを表す5つの例を
お伝えします。
①社員中心ではなくアルバイト中心の経営
まず1つ目は、
アルバイト中心で経営をする
ということです。
カフェを含む飲食業は、
社員中心の経営ではなく
アルバイト中心の経営です。
アルバイトは、
ちょっとでも自分にあわなければ、
すぐに辞めます。
会社やお店に対する
なかなか忠誠心を醸成し難いですし、
戦力化するまで時間がかかります。
人件費を考えれば、
社員数を多く設定できません。
また社員も採用難いのが現状です。
採用した社員も他にいい条件があれば
すぐに転職してしまいます。
だからこそ、
スタッフ教育が重要になり、
アルバイト中心の経営になるのです。

画像はイメージ(写真ACより)
②人が休んでいるときに働き、働いているときに休むという業種
2つ目は、
人が休んでいるときに働き、
働いているときに休むことです。
また飲食業はサービス業であり、
人が遊んでいる時に働き、
働いている時に休みます。
経営者は本業で土日は休み、
でも店長は土日に働く。
どうしてもそこに温度差が生じます。
お子さんがいれば、
一緒にいる時間が極端に短く
なります。
私もそのために一度は
カフェ・飲食業界から退いた
経験の持ち主です。
慣れれば、
食事のときはいつも空いていますし、
どこに遊びに行っても混んでいない
ために快適でしたが…笑
③お客様の良い声も悪い声もダイレクトに受ける
どの業種もお客様相手ですが、
ダイレクトにお客様と接します。
クレームももらいます。
最低限の接客の知識と技術を
オーナー自身が研修などを受け、
身に着けることをお勧めします。
④頻繁にトラブルが発生することがあり、すぐに店舗に駆け付ける必要性
休みのときでも、
なにかトラブルが起これば
お店から連絡が来ます。
最悪お店に行かなければ
解決しないという事態も
結構起こります。
となれば、
すぐに駆けつけなければ
ならないこともあります。
- 水が出ない
- 機械が動かない
- レジが立ち上がらない
- 勤務のはずのスタッフが来ない
- クレームが入った
- 開店時間を過ぎているのに店が開いていない
など様々な問題が起こります。

画像はイメージ(写真ACより)
店長の他に
任せられるスタッフが育って
いれば問題はありませんが、
このようなときは、
すぐに店長が駆けつける必要
が出てきます。
店長が捕まらなければ、
オーナーであるあなたが対応する
必要があります。
また、スタッフが育っていなければ、
店長が安心して休める環境になりません。
このようなことも
オーナーは予め知っておいてください。
⓹立ち仕事である
最後に、
飲食店経営はずっと立ち仕事である
ということです。
これ大きいかもしれません。
立ち仕事の経験がある人とない人
では雲泥の差があります。
実際に私も飲食での勤務初日は、
家に帰ってから大変だったことを
今でも覚えています。
立ち仕事の経験がない方は、
一度経験してみることをお勧め
します。

画像はイメージ(写真ACより)
本業の感覚を持ち込まず、現場のリアルに目を向ける
ごく一部のオーナーからですが、
時々以下のような言葉を聞くこと
があります。
「うちは本業があるから
別に飲食で赤でも構わない」
「本業で赤字を補填しているから、
飲食って不採算部門なんだよね」
という言葉です。
このような言葉を聞いた店長は
どう感じるでしょうか?
採算このブログで伝えているように、
店長のやる気をアップすることが難しい
からこそ、
やる気を失うことをしてほしくない
のです。
「そうなんだ、
カフェは会社にとってお荷物なんだ…」
そう思ってしまった店長が
仕事に対してやる気が出る
でしょうか?
店長の声に耳を傾け、
すぐに経営に反映できる体制を
作ってください。
そのためにも、
定期的な店長とのミーティングは
必須です。仕組化してください。

「安心して任せられる仕組み」と「対話」があるから関係性は良くなる
私自身かつて店長として
現場に立っていた頃、
今でも心に残っている言葉があります。
当時、
大好きだった上司が初対面のときに
こう言ってくれたのです。
「お前が好きなようにやればいい。うまくいかなかったときは、全部オレがケツをもつから。ただし、報告だけはきちんとしてほしい」
自分を信頼して任せてくれているのだと、
胸が熱くなったのを覚えています。
もちろん、
最初からすべてを任せきれない
こともあるでしょう。
思い通りにいかず、
苛立ってしまうこともあるはずです。
ですが、
期待を込めて任命した店長だからこそ、
まずは一歩を踏み出して信じて任せてみる。
それが関係改善の第一歩になります。
「それでも、どうしても上手くいかない」
「直接話すとどうしても感情的になってしまう」
そう感じたときは、
1人で抱え込まずに私に相談してください。
オーナーと店長では、
見ている景色(視座)が違います。
だからこそ、
どれだけ話しても思いのすれ違い
が生じてしまうのです。
私は、
元店長としての現場目線と、
経営コンサルタントとしての
経営者目線の両方を持っています。
オーナーが思っていることを店長へ
店長が思っていることをオーナーへ
お互いの「言葉を翻訳」して、
お店が良い方向へ向かう架け橋
となります。
まずは「30分の無料電話相談」で、
今のお悩みをおきかせください。
この記事を書いている人

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