スタッフの仲が良いだけでは売上は上がらない—”仲良しチーム”と”強いチーム”の決定的な違い

「うちのスタッフは仲がいいんです」
嬉しそうに話す経営者や店長が
時々います。

その一方で、
スタッフ同士仲が良い
=カフェの状態は良いとは限りません。

スタッフ同士が仲が良いカフェは
一見、理想的な職場に見えます。
しかしながら、

  • なぜかお客様からのクレームが減らない
  • 新人がいつの間にか辞めていく
  • 店長が古参のスタッフに指導しづらい

なんて心当たりはありませんか?

仲の良さは、
チームにとって大切な財産です。
それは間違いありません。

今回の記事では、
多くのカフェ経営者や店長が陥る
「仲良しチームの落とし穴」
について解説し、
具体的な改善行動をお伝えします。

スタッフの仲が良いカフェのあるあるチェックリスト

以下のチェックリストを見て、
あなたのカフェはいくつ
当てはまりますか?

  • 接客レベルにバラつきがある
  • スタッフ同士でミスを指摘し合えずスルーする空気がある
  • スタッフの在籍期間に極端の差がある
  • 店長が注意すると「なんで急に?」という雰囲気になる
  • スタッフが成長している実感が薄い
  • 古参スタッフの発言力が強く、新しい取り組みが進みにくい

1〜2個ならまだ軽症ですが、
3個以上当てはまる様であれば、

あなたのカフェは
「仲良しチーム」の落とし穴に
はまりかけているかもしれません。

 画像はイメージ(写真ACより)

スタッフの仲が良いカフェが陥る「3つの落とし穴」

実際に仲が良いお店が陥る
3つの落とし穴をお伝えします。
あなたのカフェは大丈夫ですか?

落とし穴① 馴れ合いがフィードバックを殺す

仲が良いカフェで
最も起こりやすい問題が、
言いにくい空気の蔓延です。

「あの子に注意したら関係が壊れそう」
「せっかく仲良くやっているのに、
 空気を乱したくない…」

そんな気持ちから、
ミスや問題行動を見て見ぬふり
をしてしまいます。

要は注意できないのです。

最初は小さな妥協でも、
それが積み重なっていけば、
大問題に発展することもあります。

フィードバックは、
チームが成長するための血液です。

それが流れなくなったとき、
チームは緩やかに弱体化していく
ことを肝に銘じてください。

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落とし穴② 同質性が高まり、新人・異質な人材が定着しない

長く一緒にいるスタッフ同士は、
自然と阿吽の呼吸が生まれます。
悪いことではありません。

一方で、
その輪の中に入りにくさを
新人スタッフは感じがちです。

となれば、
「なんとなく居づらい」と感じ、
離職の道を選んでしまいます。

採用しても定着しない
原因の1つになっていること
もあります。

仲の良い既存スタッフは
悪意があるわけではありません。

ただ単に、
無意識の内に排他的になって
しまっているのです。

落とし穴③ 「楽しい職場」が目的化し、成長意欲が失われる

「楽しく働けることが一番」
という価値観は間違っていません。

しかし、
それがあなたのカフェの目標
であると、

  • 難しいことに挑戦しない
  • 忙しくなるのが嫌
  • 新メニューの導入に対し消極的
  • 向上心の高いスタッフが辞めていく

と言ったことが起こります。

居心地の良さと
成長環境は両立できます。

しかし意識しなければ、
居心地の良さが成長を阻む方向に
働いてしまうのです。

画像はイメージ(Geminiで生成)

では「強いチーム」は何が違うのか

仲良しチームと強いチームを、
わかりやすく比較してみましょう。

観点仲良しチーム強いチーム
ミスへの対応指摘しにくくてスルーしがち安全に本音を伝え合える
コミュニケーション仲間を気遣って黙る仲間を信頼しているから伝える
職場の空気楽しさが最優先される成長と楽しさが両立している
多様性同質な人材が心地よい異なる個性を受け入れられる
目標意識「今が良ければいい」になりやすい共通のゴールに向かって動いている

強いチームは、
冷たいわけでも厳しいわけ
でもありません。

むしろ、
本音を言い合えるからこそ、
信頼関係が深いチームです。

仲良しチームを強いチームに変える3つのアクション

具体的に何をすればいいのか
すぐに実践できる
3つのアクションをご紹介します。

アクション① 「良かった点・改善点」を両方話す振り返りの場をつくる

週1回たった10分でも構いません。
シフト終わりや朝礼の場で、
「今週良かったこと」
「今日1日巻き戻せるならやれること
を話す時間をつくりましょう。

ポイントは、
改善点をネガティブな指摘
としてではなく、

成長のための情報として扱う
文化にすることです。

「あのときこうすれば良かったよね」

と自然に話せる場が習慣になると、
フィードバックへの抵抗感が
ぐっと下がります。

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アクション② オーナーが率先して「自分の失敗」を開示する

心理的安全性をつくる上で、
最も効果的なのはオーナー
自身の行動です。

「先週あのお客様への対応、
 私の判断が間違ってたと思う」

「昨日のオペレーション
 私の指示がわかりにくかったね」

このような自己開示を店長がすると、

スタッフは
「この職場では、
 失敗を認めても大丈夫なんだ」
と感じます。

失敗を隠すリーダーの下では、
スタッフも失敗を隠すように
なります。

開示するリーダーの下では、
スタッフも正直になれます。

アクション③ 「仲良くすること」より「共通の目標」を言語化する

強いお店には、
必ず「共通のゴール」があります。

「このカフェを、
 地域でNO.1の接客の店にする」

「このカフェを〇〇市で
 売上NO.1の飲食店にする」

などの具体的な目標があれば、
スタッフは「仲良くすること」
ではなく
目標を達成すること」
に意識が向きます。

仲の良さは手段であり、
目的は目標の達成です。

この順番を整理するだけで、
チームの動き方が変わります。

画像はイメージ(DALL-E 3で画像生成)

仲の良さはスタートライン

スタッフ同士仲が良いことは、
チームにとって素晴らしい財産
であることは確かです。

しかし、
その仲の良さが違った方向に
向いてはお店のためにはなりません。

大切なのは、
お互いに意見を言い合える環境
であり、
全員で取り組む共通の目標
があることです。

これがあってこそ、
「強いチーム」になります。

仲が良いからこそ本音を言える。
本音を言えるからこそ成長できる。
この文化を作ることです。

まずはスタッフ同士で
気軽にフィードバックできる
環境作りから始めませんか?

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
カフェを始め飲食店経験15年、カフェコンサルタントとして15年、これまでに多くのオーナー様の「売上アップ」と「店長育成」のための「仕組み作り」を支援してきました。経営に関して、集客について、教育についてのご質問などお気軽にお問い合わせください。

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