採用したスタッフが定着をし戦力化するまでのポイント
「なかなかスタッフが育たないんです」
「スタッフが育つ前に辞めてしまうんです」
「スタッフのモチベーションが低いんです」
コンサルティング時に現場に入って、
管理者である店長や社員、トレーナー
から聞く言葉です。
飲食店と言う業種は決して人気業種
ではありません。
とはいえ、飲食店の中でもカフェは
人気業種です。
飲食店の多業種に比べれば人気です。
今回のブログではスタッフを採用した後、
・スタッフ採用のための基準の作り方
・採用したスタッフがどうすれば定着し
・定着した後いかに戦力化するか
をお伝えします。
目次
スタッフを採用する基準の考え方
スタッフを採用する基準を
どう作ったら良いかと聞かれます。
この質問に対する答えは簡単です。
採用するスタッフの基準ではなく、
採用しないスタッフの基準を作る
ことをしてください。
例えば、
- 目を見て話せいない
- 声が聞き取りにくい(小さい)
- 面接時間に連絡なしで遅刻して来た
- 髪の毛の色がかなり派手
- こちらの話の最中に被せて話をしてくる
など
誰が見ても判断できる
採用しない基準を作ります。
その基準を面接チェックリストの
チェック項目に入れることで判断
がしやすくなります。
スタッフがあなたのカフェで働く意味
スタッフが定着するために
とても大切なことがあります。
それは、
あなたのカフェで働く意味があること
です。
なぜあなたのカフェで働くのか?
その理由が明確になっていますか?
お金のためというなら、
- いくら稼ぎたいのか?
- 繁忙期(正月やお盆の予定)
- 稼いだお金は何に使うのか?
を把握しておきます。
逆にそれを知っていないと、
稼ぎたいお金を稼げずに
結果として辞めてしまうことに
なりかねません。
また、働く目的として、
- 将来接客関連の仕事に付きたい
- 料理ができるようになりたい
- ラテアートができるようになりたい
という
個人の成長を望むタイプ
もいます。
そのようなスタッフにはどんどん
スキルアップのための仕事を
与えて行きましょう。
またスタッフの成長のための
キャリアアッププランを一緒に
考えることも大切です。
面接時に聞いて抑えておくことも
もちろん大切ですが、
日々のシフト時にアンテナを立て、
会話をして意識しましょう。

スタッフが定着する3つのポイント
スタッフが定着し戦力化するには、
具体的に3つのポイントがあります。
- 働く環境
- 育成カリキュラム
- 評価制度
この3つが揃って初めてスタッフが
気持ちよく働けると思っています。
スタッフが働く環境を整える
スタッフの働く環境を整えることは
スタッフが定着する上で土台となる
とても大切な要素です。
つまりこの働く環境が整わずに、
スタッフが定着することはあり得ない
ということです。
具体的には、
- 労働基準法に則った労働環境
- 働く仲間内での気持ちの良いあいさつ
- 空調設備
- 働く上での道具機器の充実
と言ったところです。
そして何よりも人間関係です。
辞める要因の第一位は人間関係
ということを忘れないでください。
これが一番難しいんですけどね…
育成カリキュラムがある
育成カリキュラムとは、
- 誰が教えても
- 教える人が例え違ったとしても、
- 例え教育期間が空いても、
同じように教わることができる様、
カリキュラムにしたものです。
この育成カリキュラムがあれば、
教わる側も次に何を学ぶのかが
わかります。
つまり、
育成カリキュラム=昇格基準
でもあるのです。

公平な評価制度がある
この「公平な」がポイントです。
評価制度がなければ評価者(店長)
のさじ加減になってしまいます。
人は皆
正当に評価してほしいと思っており、
そのような評価をすれば、
「一生懸命やったって評価されない」
と思ってしまいます。
正当な評価=職位とお金
でもあります。
明確な評価・育成基準を作成
することが大切となります。
明確な評価とは?
「トイレチェックができる様になったら、
時給5円アップ」
というようにクリアするべきものと
その報酬が具体的になっていること
です。
※実際にはトイレチェックができる
ようになっただけで時給5円アップ
はないかもしれませんが。
このようなものがなくて
時給アップや職位のアップをしている
場合は公平性を欠きます。
そのような評価を
店長裁量または店長のお気に入り人事
と言います。
評価に正当性がなければ、
スタッフは不満に感じ離職へと
繋がる可能性が高くなります。

これに基づいて月1回必ずスタッフとミーティングします。
日々のコミュニケーションこそスタッフ定着の鍵
「スタッフとコミュニケーション取ってる?」
と店長に聞くと、
「忙しくて…」
と返ってくることがよくあります。
たいていの場合、
そのようなお店はスタッフ不足が
日常化しています。
コミュニケーションと言っても、
おおげさにするものではありません。
通常のシフト入る前や帰る前に
一言二言交わせばいいのです。
そしてできればその時に
そのスタッフをほめることを
してあげましょう。
「あの時の対応素晴らしかったね」
「今日の笑顔素敵だね」
「元気にあいさつしてくれてありがとう」
「あそこきれいにしてくれたんだ、ありがとう」
ほめるというよりも、
スタッフの行動を認めてあげる
ことが大切なのです。
ほめるためには、
スタッフがやったことに対し
気付かなければほめられません。
いろいろと書いてきましたが、
最終的にはあなたの人間力が
かなりのポイントになります。
人間力と簡単に書きましたが、
部下であるスタッフや社員が
・あなたと一緒に働きたい
・あなたと一緒に何かを成し遂げたい
・あなたと一緒に成長したい
と感じてくれれば、
スタッフは辞めずにいます。
定着します。
スタッフが辞めれば、
- 採用経費
- そのスタッフに支払った費用
- そのスタッフを教育した人件費
がかかってきます。
私がコンサルティングをしていて、
一番ムダだと感じる経費は、
間違いなくスタッフ離職による
採用経費なのです!
だからと言って採用しない
わけにはいきません。
スタッフが定着する店づくり
意識してくださいね。
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この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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