飲食店においてチームワークが重要であり必要とする理由
2025年10月15日更新
順調に売上が伸びてくると、
「ヒトの問題」
に必ず直面します。
家族経営でできたお店が、
忙しくなることで人を雇い
営業することになります。
スタッフを雇えば、
今までなかった問題に直面する
ことになります。
今回の記事では、
飲食店で売上が拡大するとともに
重要になるチームワークについて
お伝えします。
目次
はじめはチームワークの必要性を感じない
カフェを経営し始めたばかりは、
チームワークの重要性をあまり
感じないことでしょう。
なぜならほとんどのカフェは、
オーナー自身や配偶者、家族など
身内で店舗を営業するからです。
経営者であるあなたは
調理、接客、会計、清掃など
全ての業務を担います。
そのため、
全ての管理をするのも容易です。
しかし、経営が軌道に乗り、
売上が一定のラインを超えると、
人を雇う必要がでてきます。
お客様の数が増えると、
などの業務量と複雑さが
一気に増します。
このお店の成長段階において、
避けて通れない課題となるのが、
スタッフの雇用と教育になります。
更には店舗全体の組織作り
が求められるようになります。
この段階に達すると、
経営者であるあなたは
カフェ・喫茶店の主人から
「人を育て、組織を導くリーダー」
へと役割が変わるのです。

チームワークが必要となる瞬間
売上が伸びてくれば
当然あなた一人で業務を
対応できなくなります。
家族経営で行きたくても、
そうは言っていられない状況に
なります。
など様々な業務が同時発生
するようになります。
特にピークの時間には
調理と接客と会計と同時に行う
瞬間が生じることも。
最悪な事態とすれば、
ちょっとしたクレームが入る
こともあります。
想像しただけで頭が痛くなります。
だからこそ、
スタッフを雇うことを決断する
ことになります。
ところが、
スタッフを増やせば全て解決
というわけではありません。
スタッフが増えたとしても、
個々のスタッフがバラバラに
動いていたら成り立ちません。
スタッフに対し、
あなたのお店の経営方針ややり方
様々な基準を伝える必要があります。
また複数のスタッフを抱えれば、
人間関係のトラブルも生じること
もあります。
そうです
「ヒトの管理」
が始まるのです。
このように売上が伸びることで
経営者の仕事は
「自分が動くこと」
から
「人を動かすこと」
へと移行していくのです。
単にスタッフを増やすだけでなく、
お店として機能する仕組みやルール
を整えていくことが不可欠なのです。

画像はイメージ(DALL-E 3で画像生成)
チームワークが良い飲食店と悪い飲食店の違い
チームワークが良い飲食店は、
お店の様々な場所で
スタッフの声が行き交います。
つまり、
声の掛け合いが優れています。
何か問題やトラブルが発生しても、
自然とフォローし合うことで、
スタッフが安心して働けます。
となれば、
仕事に対するスタッフの満足度も高い
=お店の雰囲気は良くなるのです。
そうなれば当然、
スタッフのモチベーションは維持
され離職率は低下します。
お客様もその雰囲気を感じ取るため、
利用したことに対して満足し、
リピートする確率が高くなります。
一方で、
チームワークが悪い飲食店は
どうなるでしょうか?
何か問題やトラブルが生じた時、
誰に相談をすればよいのか
わかりません。
最悪相談したとしても、
「自分の仕事でしょ?」
と突っぱねられるかもしれません。
そうなれば、
スタッフ同士の関係性は悪くなり、
お店の雰囲気も悪くなります。
そうなれば、
とても高いレベルでの接客を始め
QCSを提供できなくなります。
そうなれば、
お客様は不快に感じ取り、
再来店にはとても繋がりません。
結果
売上の減少を招くことになる
のです。

チームワークが良い飲食店の条件
実際にチームワークの良い飲食店は
どのようなことがされているのか
ポイントを3つご紹介します。
目標が共有されている
目標にはいろいろあります。
細かいとこを言えば、
今月の目標や今日の目標が
あります。
しかし一番は、
「うちのお店はどんな店を目指すのか」
です。
経営方針や行動指針でもあります。
これらはあなたのお店が進むべき
方向を示すものです。
この目標を全員が理解し、
意識を合わせて働くことです。
よくあるのが、
単に目標数値をスタッフに伝える
やり方です。
それではスタッフは動きません。
なぜその数値を目指す必要があるのか
本質を伝えることです。
そしてその目標を
- 日々の朝礼
- スタッフルームに掲示
- コミュニケーションノートに記載
などして共有し自然と意識づけ
することです。
コミュニケーションの質が高い
コミュニケーションの質が高い
とは
言いやすい環境であることである
と私は定義しています。
もちろん回数も大切ですが、
意見や提案を出しやすい環境
こそがチーム力を高めます。
例えば、
- 毎日の朝礼で日々の気づきの共有
- 月に1度のスタッフミーティング
- 定期的なスタッフ面談
でスタッフの声を吸い上げる
仕組みを設けることでです。
オーナーを始め店長が積極的に
スタッフの意見を「聴く」姿勢が
スタッフの信頼を生み出すのです。
任せる
「任せる」と「放り投げる」
は決定的に違います。
スタッフを信じて仕事を任せ
なにか問題が合ったときには
任せたあなたがしっかりと
責任を取ることです。
そのためには、
役割分担が重要になります。
単に役割を振るのではなく
- なぜその業務を任せるのか?
- その業務がお店与える影響度
- その業務の本質的な意味と重要性
- 任せたスタッフへの期待
をしっかりと伝えましょう。
そうすることで
スタッフの自発的に動き、
責任感も高まります。
結果として、
業務の質も向上するだけでなく
スタッフも育つのです。
チームワーク向上のために経営者が取るべき行動
経営者や店長は、
チームワーク向上のために、
- ビジョンを伝える
- 教育とフィードバックの文化をつくる
- 信頼関係を築く
ことが重要になります。
つまり、
「この店をどうしたいのか」
というビジョンを明確にすることです。
明確にするだけではなく、
スタッフに繰り返し伝えることで
そのビジョンを浸透させるのです。
浸透して初めて
あなたのイメージ通りのお店が
できあがるのです。
そのための
朝礼や面談、スタッフミーティング
を大切にしてください。

朝礼でビジョンを共有しましょう
画像はイメージ(DALL-E 3で画像生成)
売上が伸びたら、人に投資せよ
私はこのブログで
「飲食業は教育業である」
と伝え続けています。
私が伝えたい一番コアな部分です。
だからこそ、
売上が伸びたらまずは
「ヒト」に投資してほしいのです。
ヒトに投資することは、
あなたのお店の未来を支える
「人財」を育てることと同義です。
スタッフの成長こそが
お店の成長であり会社の成長
に繋がるのです。
スタッフの成長なくしての
お店や会社の成長は、
成長ではなく「膨張」です。
膨張ということは、
やがて破裂する可能性が高い
ことを肝に銘じてください。
スタッフ1人+スタッフ1人が
2にも3にも10にもなるのが
飲食業の楽しさでもあります。
ヒトを育てる楽しさを知ってください。
ヒトこそあなたのお店の最大の資産です。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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