飲食店の社員の中途採用はスキルよりも人間性を重視すべき理由

飲食店の採用活動において、
即戦力や経験を重視して
採用をしてしまいがちです。

しかしながら、
人間性こそが長く活躍する
社員の鍵であると判断します。

なぜなら、
スキルが高い=仕事ができる社員
にはデメリットが大きいからです。

今回の記事では、
飲食店の社員の中途採用はスキル
よりも人間性を重視すべき理由に
ついてお伝えします。

仕事ができる社員よりも人間性を重視する理由

飲食店はチームワークが命の職場です。

どれだけ高いスキルを持っていても、
協調性がなかったり、
指示に従えなかったりする人材は、
チームワークを乱してしまいます。

その結果、
お店の雰囲気が悪くなることや
既存のスタッフの士気を下げる
ことになりかねません。

最悪の事態として、
その雰囲気がお客様に伝わる
ことも考えられます。

「仕事はできるが人間性に難あり」
という人と
「仕事はまだできないが人間性に優れている」
という人がいた場合、

飲食店の現場の忙しさから、
どうしても前者を選びたくなる
こともあります。

しかしそれは、
短期的な効率を取る代わりに、
未来の成長機会を犠牲にしてしまいます。

仕事のスキルは、
覚えればよいだけのことであり、
時間をかければ後から身につきます。

一方で人間性においては、
なかなか改善や成長を見出す
ことは大変です。

特に35歳を超えると、
なかなか厳しいんですよね。

仕事ができる中途社員を採用するリスク

実際に仕事ができる中途社員を
採用するとどんなリスクがある
と考えられるでしょうか。

大きく3つが考えられます。

前職での経験という名のうぬぼれ

過去の経験に自信を持つこと
は悪いことではありません。

しかしそれが過剰になると
「自分流」を押し通してしまい
現場になじめません。

「俺は前の職場でこれだけの経験があるから言うことを聞け!」

なんてスタンスでやれば、
たちまち店舗で孤立します。

「郷にに入っては郷に従え」

という言葉があるように、
新しい職場ではその職場の文化
を尊重することが大切です。

そういった違いに順応できない人材は、
トラブルを引き起こしやすくなります。

チームワークを乱す可能性

「俺に任せろ」
というような一匹狼タイプの人材は、
短期的には力を発揮するかもしれません。

しかし、
チーム全体の雰囲気を悪くすることや、
他のメンバーと衝突しやすいでしょう。

飲食店はチームワークが重要な職場です。

1人の突出した能力よりも、
互いに補い合い助け合える環境こそ
が店舗運営の安定につながります。

既存の社員を潰す可能性

能力のある社員が入ってきたことで、
既存スタッフが委縮することや
自信をなくすこともあります。

一番は採用した社員が
能力がある故に既存社員を
潰してしまうことです。

せっかく新たに社員を採用しても
既存のスタッフが辞めてしまえば
本末転倒です。

画像はイメージ(写真ACより)

人間性として大切にしたい「資質」

以下に挙げる人間としての資質が
全て揃っている人なんてまれだと
思います。

参考程度に自店舗で何を大切に
するのか考えてみてください。

まじめである

日々の業務に対して、
手を抜かずに丁寧に取り組む
姿勢があるかどうかです。

特に時間を守ること
(遅刻や無断欠勤をしない)
ことは大切です。

素直である

間違いを認めることや
他人の意見に耳を傾けられる
素直さは成長を早めます。

年齢や立場を問わず
学び続けられる人材は、
組織にとって貴重な存在です。

謙虚である

謙虚さはチーム内での
信頼関係や職場の雰囲気作りに
欠かせない要素です。

謙虚であれば、
相手の意見に耳を傾けられます。

成長意欲を持っている

現状に満足せず、

さらに技術を高めたい
知識を増やしたい

という意欲があるかどうかは、
今後の成長に関わります。

「一生学びである」
というスタンスを持っているか
どうかです。

笑顔である

飲食業は接客業であるため、
自然と出る「笑顔」は
とても重要であると考えます。

笑顔が素敵な人

人間性をチェックするための採用の工夫

先に挙げた人間性があるかどうか
チェックするためにどのようなこと
を採用時に行えばよいかその一例です。

面接時で取り入れたい質問例

面接時にする質問として

「これまでの仕事で
 一番辛かった経験は何ですか?
 それをどう乗り越えましたか?」

は相手の人間性を垣間見ることが
できる質問の1つです。

過去のエピソードを
具体的に語ってもらうことで、
相手の価値観や思考のクセが見えます。

特に失敗の捉え方は、
謙虚さや素直さの判断材料に
なります。

試採用期間を設けることや契約社員での採用

いきなり正社員として採用せず、
数ヶ月の試用期間を設けること
をお勧めします。

試採用期間中に、
実際の勤務態度や人間関係の築き方
を見極めることができます。

また、
契約社員としてのスタートする
ことも1つの方法です。

既存スタッフのヒアリング

現場で一緒に働いた
スタッフの印象はとても重要です。
客観的な意見を聞きましょう。

人間性を重視した採用が大切!

人間性は一朝一夕には変えられません。

だからこそ、
人間性のある人材を見極めて採用
することが重要なのです。

人間性重視の採用は、
職場の安定と成長の鍵になります。

スキルや経験は、
時間をかけて教えることができます。

人として信頼される行動ができるか
どうかの見極めを採用時にしっかり
する必要があります。

人間性を重視する採用は、
短期的には手間がかかるでしょう。

しかし、
長期的には大きなリターンを生む
投資です。

特に中途採用においては、
スキル重視よりも人間性重視
の採用をお勧めします。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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