カフェで経営理念は必要か?その作り方と作るタイミング
経営していると、
経営理念やミッションが必要だな
と感じる瞬間が来ます。
経営理念やミッションがあれば、
カフェや会社の進むべき方向を
明確に示してくれます。
しかし
実際に経営理念やミッションを作ろうとすると
作り方がわからないのが現状でしょう。
今回の記事では、
経営理念やミッションの必要性と、
その作り方及び作るタイミングについて
お伝えします。
目次
経営理念を作るタイミング
経営理念を作るとなると結構大変で、
お店の規模が小さいからまだ必要ないかも
と感じついつい後回しになっているかもしれません。
もちろん経営理念を作るタイミングは
あると思います。
が、早すぎて損はないと思っています。
もっと言えば、
初期の経営理念は100%完成の状態
で作れないでしょう。
ですから、
作った経営理念をブラッシュアップ
していくことが大切なのです。
つまり、
私が思う経営理念を作るタイミングは、
あなたが必要だと感じた瞬間です。
ただタイミングとして、
必要だと判断するタイミングもある
ことも事実です。
それは、
お店が増えていき自身のカフェに対する想いが
スタッフ全員になかなか伝わらないと感じたとき
です。
そのように感じたら、
経営理念やミッションの作成に取り組む
と良いでしょう。
経営理念があるメリット
この記事を読んでいる時点で、
あなたはお店に経営理念があることの
メリットを感じていることでしょう。
実際には以下のメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。

お店の方向性が1つになる
社員及びスタッフの行動は、
全て経営理念に沿った行動をする
ことになります。
となれば、
お店として、会社としての価値観や判断基準
は明確になります。
明確になることで、
お店としての一体感が生まれ、
同じ方向に進んでいきます。

取引先や関係先の信頼度がアップ
経営理念とは、
「私たちはこのようなことを大切にしています!」
という社会に対する宣言でもあります。
要はメッセージを発信します。
となれば、
取引先や関係先との関係も良くなり、
信頼度もアップします。
社員やスタッフの離職率が下がる
経営理念があると、
スタッフの1つ1つの行動の理由が
明確になります。
明確になることで、
経営側と労働者側の溝が埋まり、
スタッフの働きがいにも繋がります。
また経営理念とは、
私たちはなんのために働くのか?
を明確にしたものでもあります。
となれば、
離職率が下がることも当然の結果です。
QCSのレベルが上がる
全ての行動は経営理念に基づいて
行われるため当然QCSレベルは向上
します。
特に接客については、
「経営理念を実現するためには
どんなことをすればよいのか?」
と考えることでスタッフは行動します。
この方法で飛躍的にスタッフの
接客レベルが上っているのが、
スターバックスさんです。
特にマニュアルでは対応できない接客
の指針となります。
スターバックスコーヒーの元CEOである
岩田松雄氏が書いた「ミッション」に出て
くるシナモンロールの話はあまりに有名です。

経営理念の作り方
経営理念があったほうが良いと
いうことはご理解いただけたかと
思います。
経営理念と言っても、
ミッション=使命
ビジョン=将来あるべき姿
バリュー=会社として何を提供するのか?
があります。
この3つについて考えるのが
一般的な経営理念の作り方です。
それぞれ作り方を解説します。
ミッション
ミッションとは使命のため、
「(どんな仕事)を通じて、〇〇で貢献する」
に当てはめて考えます。
例として、
ドトールコーヒーさんのミッション
「一杯のおいしいコーヒーを通して、安らぎと活力を提供する」
があります。
ビジョン
ビジョンとは会社の将来あるべき姿
を言語化したものです。
「〇〇地域で、〇〇でNO.1になる」
がわかりやすいでしょう。
バリュー
会社として何を社会に提供するのか?
というもので、
行動していく上で何を大切にしていくのか?
を示したものです。
バリューについては、
スターバックスコーヒーさんのもの
がわかりやすいので参考にして下さい。
スターバックスコーヒーさんの「Our Mission and Values」
経営理念の浸透のさせ方
せっかく作った経営理念も、
社員及びスタッフ全員に浸透しなければ
当に絵に書いた餅になってしまいます。
そうならないためにも、
私ならハンドブックを作り活用します。
今の時代かなり安価で作れますので
お勧めです。
ハンドブックの中には、
今回の経営理念を始め
- ストアルール
- QCSの基準
- 接客手順
- ちょっとしたクレーム対応
などあなたがカフェ経営の上で、
大切にしていることを盛り込みます。
このハンドブックを
初回のオリエンテーション時に配布し、
ことあるごとに読む機会を設けます。
読む機会とは、
- 朝礼
- 入店時
- スタッフミーティングの前後
などが考えられます。
またハンドブックだけではなく、
カードにして胸ポッケなどに入れて
常に携帯することもお勧めです。

なんのために働くのか?
コンサルティングをしていて、
結構な売上規模・会社規模でも
経営理念が曖昧もしくはない会社はあります。
その会社を見ていて共通して言えることは、
社員スタッフの向いている方向がバラバラ
であることです。
向いている方向がバラバラであれば、
会社(お店)の雰囲気もよくありません。
経営理念とは会社の道標です。
向かうべきゴールがあれば、
会社もお店も1つにまとまります。
この記事が
あなたが経営理念を作る際の参考に
なれば幸いです。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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