クレンリネスとは?カフェを始め飲食店の売上を左右する清潔感の基準と維持のコツ

2026年2月19日更新

「毎日スタッフと一緒に
 掃除をしているはずなのに、
 なぜかお店がパッとしない……」

トイレや客席の汚れが原因で、
 リピート客を逃しているのではないか?」

カフェ経営において、
このような不安を多くの経営者や
店長が抱えています。

飲食店経営を支える3大要素

Q:クオリティ
S:サービス
C:クレンリネス

の中で最もお客様が敏感に反応し、
かつ再来店を左右するのが
「C(クレンリネス)」です。

一時期は「汚いけれど旨い店」
なんて言葉もありました。

しかし、
女性客の多いカフェ業界では、
清潔感の欠如はリピートには
絶対繋がりません。

今回の記事では、
「単なる掃除」と「クレンリネス」
の決定的な違いを解説し、

飲食店にとってのクレンリネス
の重要性の本質をお伝えします。

クレンリネスとは?クリーニング(掃除)との決定的な違い

クレンリネスとは、
お店をきれいにしてその状態を
維持することを言います。

「クレンリネス」と似た言葉に
「クリーニング」があります。

この2つの違いを
明確に理解することが、
繁盛店への第一歩です。

  • クリーニング(Cleaning)
    : 汚れた場所を掃除して、きれいにすること。
  • クレンリネス(Cleanliness)
    :そもそも「汚さない」ための仕組みを作り、
     清潔な状態を維持し続けること

つまりクリーニングは
起きてしまったマイナスを
ゼロに戻す作業であり、

クレンリネスは
常にお客様に不快感を与えない
プロとしての管理なのです。

「汚れたから掃除する」
という考えではなく、

「きれいな状態が当たり前」
という状態を作ることが、
クレンリネスの本質です。

画像はイメージ(Geminiで生成)

飲食店にとってクレンリネスが重要な3つの理由

飲食店にとって店がきれいである
清潔感があることはとても大切な
ことです。

一時期は
「お店が汚いラーメン屋はうまい」
だなんて言葉もありましたが(笑)

飲食店経営の根幹「QCS」における優先順位

私がコンサルティングの現場で
繰り返しお伝えしているのが、
飲食店の基本指標「QCS」です。

  • Q(Quality): 料理の質、味
  • C(Cleanliness): 清潔さ、クレンリネス
  • S(Service): 接客の良さ

「飲食店は味が一番大事!」

と思われがちですが、
お客様が最もシビアにチェック
しているのがCのクレンリネスです。

美味しいコーヒーを出し、
笑顔で接客をしても、
案内されたテーブルが汚かったら…

その瞬間に、
お客様の評価は「0点」になります。

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清潔感がない
=不衛生
=口に入れるもの(料理)も信用できない

という心理的な連鎖も起きます。
CはQとSを支える「土台」であり、
最も優先順位を高くすべき項目なのです。

お客様が使えば必ず汚れる

どんなにお店をきれにしても、
誰か一人でもお客様が利用すれば
残念ながらその場所は汚れます。

客席周り、
トイレなどなど汚れます。
ほこりもたまります。

日々営業すればするほど、
汚れはたまり、
たまった汚れは日が経てば
経つほど落ちにくくなります。

女性客が中心である

カフェという業種は
データを取ればわかりますが
女性客の割合が高い業種です。

この女性客たち。
アンケートからもわかりますが
飲食店を選ぶ際に
「お店が清潔である」
は優先項目の1つです。

特にトイレについては
かなり重要視されています。

だからこそ、
女性客中心であるカフェという
業種は清潔感がないと再利用と
いう観点から厳しいのです。

画像はイメージ(写真ACより)
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失敗しない飲食店のクレンリネス基準の作り方

お店がきれいな状態を維持するには、
「これがうちのお店のきれいさの基準」
というものがなければなりません。

クレンリネスの基準
と言ったところです。

この基準がなければ、
スタッフが掃除した後に、
「これ本当に掃除したの?」
という事態が起こってしまいます。

それを防ぐためにも、
「お店がきれい」という価値観
を統一する必要があります。

きれいというよりも、
この状態でなければ、
お客様を迎え入れない
と言った感じでしょうか。

このクレンリネスの基準は
オーナーや店長しか
作ることはできません。

この基準に従って、
スタッフを教育して、
価値観のすり合わせをします。

だからこそ、

がポイントとなるのです

画像はルーティンチェック表の例

※こちらのチェックリストは、
 こちらからダウンロード可能です。
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クレンリネスを維持し続けるための5つの実践ポイント

ここまでやった上で、
カフェをきれいに維持するために
日々の実践ポイントを5つお伝えします。

徹底してきれいにする

まずは汚れているもの全てを
ピッカピカにしましょう。
新品の状態に戻す気持ちで!

そうすることで、
元の状態が普通である
と働いているスタッフが全員感じ、
維持するよう努力を始めます。

特にステンレスはピッカピカに
白いものは白くします。
徹底してきれいにしましょう。

換気扇は分解して油汚れを取りましょう。
画像はイメージ(写真ACより)

整理整頓をする

次にやることは整理整頓です。

整理とは:要らないものを捨てること
整頓とは:要るものの位置を決め配置すること。またそのためのルール化。


整理整頓のポイントは、
思い切って不要なものを捨てる
ことです。

別に保管場所がない限り、
どんどん思い切って捨てましょう。

私の経験上、
冷凍冷蔵庫内はかなり捨てるもの
出てきますよ(笑)

捨てて物の数を減らしたら、
残ったものをどこに保管するのか
位置を決めます。

物の位置はテプラなどで指定する
と良いでしょう。

使用したら元の場所に戻す
ことをスタッフに徹底します。

私たち飲食店のものにとって、
品質管理には整理整頓が直結します。
品質管理の面からも整理整頓を
意識しましょう。

画像はイメージ(写真ACより)

作業後のクレンリネス

お店を清潔な状態に保つためには、
常に汚したらきれいにする
使ったら元に戻すを徹底することです。

この時何か作業をしたら、
すぐにクレンリネスを実行する
作業後のクレンリネスを徹底することです。

汚したらすぐにダスターで拭く。
これを習慣にすることです。

何か作業をし汚れたらすぐに拭く。
使ったら元の場所に戻す
を徹底してください。

クレンリネススケジュールで維持を

さあ、ここまで全てやってきても、
お店がきれいになるまでにはもう1歩
行動が必要です。

その行動とは、
クレンリネススケジュールを作成
実行しきれいな状態を維持することです。

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お店を清潔な状態を保つためには、
オーバーな話むっちゃきれいな状態を
一度作る必要があります。

きれいな状態を汚すのは、
人は気が引けるからです。

逆を言えば、
汚れた状態なら人は平気で
その後も汚し続けます。
割れ窓理論

クレンリネススケジュール
画像は週間クレンリネスを実施ための
座席のエリア図

衛生管理の徹底

きれいにする=衛生である
つまり、衛生管理も重要です。

衛生管理については
詳しく述べている記事が
あります。

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クレンリネスが飲食店にもたらす3つの経済的メリット

クレンリネスは
単なる「マナー」ではありません。

経営において
非常に高いリターンをもたらす
「投資」でもあります。

設備寿命の延長と修繕費の抑制

飲食店は油を扱うため、
どうしても厨房機器や内装に
油汚れが付着します。

その油にホコリが付着し、
厨房機器の故障の原因と
なり得ます。

日々のクレンリネスの徹底は、
高額な修理代や買い替えコスト
を抑えることができるのです。

求人・採用コストの削減

「汚い職場」で働きたい
と思うスタッフはいません。

清潔な職場環境は
スタッフのモチベーションを高め、
離職率を下げます。

結果として、
高騰する求人広告費
教育コストの抑制に繋がります。

フードロスの削減(利益率の向上)

クレンリネスの一環として
整理整頓が店舗で徹底されると、
在庫の把握が容易になります。

重複発注や
賞味期限切れによる廃棄が減り、
それは利益に直結します。

画像はイメージ(Geminiで生成)

クレンリネスの意識を高めましょう

顧客満足度であるCSは、
=Q(おいしさ)×C(きれいさ)× S(感じの良さ)
と数式で表すことができます。

そのうちの1つであるCが不満なら、
掛け算であるためお客様の満足度は
「0」になってしまいます。

お店がきれいかどうかは、
目で見ればわかるものでも
あります。

目で見えるからこそ、
汚い状態に慣れててしまう
こともあります。

今回の記事を参考に、
きれいな店舗を維持できる
仕組みを作ってくださいね。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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