「美味しい」は人それぞれ!だからこそ、ぬるいスープ一杯でリピートをゼロにしないためのカフェの減点マネジメント

どれだけ試作を重ねた自信作でも、
「美味しい」という感覚は十人十色
で正解がありません。

しかし、
温かいスープが冷めているといった
「誰もが不快に思うポイント」
は明確に存在します。

日常使いのカフェで
リピートをゼロにする最大の原因は、
味の好みではなく、
こうした最低ラインの裏切りです。

今回の記事では、
お客様をガッカリさせない
「減点されないメニュー管理」
の絶対NG例と対策を解説します。

お客様は「感動」ではなく「損をしない安心」を求めている

あなたが試作に試作を重ね、
「最高に美味しい!」
と自信を持って提供したメニュー。

実は「美味しい」という感覚は
残念ながら人それぞれなのです。

酸味が好きな人もいれば、
コクを求める人もいる。
味の評価には正解がありません。

しかし、その一方で
絶対に誰もがマズい(不快だ)と
感じる共通の基準が存在します。

こだわったコーヒーでも、

であればリピートはしません。

お客様は味の好みの違いで
店を嫌いになることは稀です。

しかしこのような
許せない商品に遭遇した瞬間、
二度と利用しようとは思いません。

日常使いのカフェメニューの評価は、
美味しさを積み上げる加点方式では
ないのです。

つまり、
不備をなくす減点方式で決まります。

味の好みを追求する前に、
お客様をガッカリさせない
最低防衛ラインを死守することです。

この行動こそが、
リピート率を最大化させるために
最も重要な視点です。

画像はイメージ(写真ACより)

【温度・水分】カフェの命を奪う「状態」のNG例

お客様が口に入れた瞬間に、
「手抜き」や「管理の雑さ」
を最も敏感に察知するのが、

カフェメニューの
「温度」と「水分(食感)」です。

冷たいドリンクはぬるく、温かい珈琲は冷めている

「冷たいものは冷たく、
 熱いものは熱く提供する」
ということは飲食の基本です。

しかし、
忙しい時間帯やワンオペの場合、
これが疎かになることがあります。

  • アイスコーヒーの氷が提供時にすでに半分溶けていて、味が薄くぬるい
  • カフェラテのミルクのスチーム温度が低く、ぬるくて甘みが立っていない
  • ホットコーヒーが作り置きで煮詰まって熱々で味も悪い

このようなことはお客様から、
「この店、ドリンクの基本すら雑だな」
と見抜かれる決定的なポイントです。

サクサクであるべきトーストや焼き菓子が、水分でベチャついている

モーニングのトーストや
ホットサンドなどで発生する
ミスです。

焼き上がったトーストを
冷まさずに直接お皿に置いため、
パンの蒸気で裏面がベチャベチャ…

お客様は
「サクッ」とした心地よい食感
を想像して口に運んでいます。

それが水分で重く湿っているだけで、
一気に不快感へと変わります。

みずみずしいはずのサンドイッチの野菜がしなびている

ランチに添えているレタス。
見るからにしおれている。
端は茶色く変色している。

昨日仕込みしたもの?
としか思えない新鮮さが
伝わってこないレタス。

お客様にはわかってしまいます。

画像はイメージ(写真ACより)

【カフェ定番の罠】お店の格を決定づける「珈琲・スイーツ・軽食」のNG例

お店の雰囲気が良くても、
メニューのクオリティが低ければ、
全ての努力が水の泡と化します。

「酸味が強い・エグみがある」劣化した作り置き珈琲

喫茶店やカフェにおいて、
コーヒーの妥協は最大のタブーです。

  • ドリップしてから時間が経ちすぎ、ウォーマーの上で酸化して酸っぱくなったり、煮詰まって熱々になった珈琲
  • 抽出時間を間違えて、渋みやエグみ(雑味)が強く出すぎている

手作りのシフォンケーキが絶品でも、
セットで頼んだ珈琲が美味しくないと、
お客様の満足度は最悪になります。

カフェ・喫茶業にとって、
珈琲の味は命でありお店の顔で
あることを忘れないでください。

オペレーションのズレで崩れた、パフェやケーキのクオリティ

冷たいスイーツ類、
特にアイスを使ったパフェは、
提供時間が遅れれば状態が悪く
なってしまいます。

スイーツを食べるお客様は、
その「ご褒美感」や「特別感」
に期待しています。

その感情を裏切るメニューが
提供されればお客様は二度と
利用しなくなるのは明らかです。

パフェ
画像はイメージ(写真ACより)

【視覚と落差】メニュー写真と実物の「不一致」というNG例

最近のお客様は、
InstagramなどのSNS投稿を見て
「これを食べる自分」
をイメージして来店されます。

そのため、
実物が出てきたときにその写真と
違っていることは裏切り行為です。

「写真と違いすぎる」ボリュームと具材のスカスカ感

SNSやメニュー写真で
お皿いっぱいに具材が挟まれていた
パニーニやサンドイッチ。

実際に運ばれてきたものは、
真ん中にしか具がなく、
端っこはパンだけになっている…

あるいは、
写真では華やかにフルーツが
盛られていたパンケーキ。

実際はホイップクリームだけで
フルーツは数粒しか乗っていない…
そのようなケースです。

味とは関係なく
見た目で「騙された」という
強い不信感だけが残ってしまいます。

看板スイーツを焼すぎで起こる違った食感

「ふわふわ食感のパンケーキ」
「外はカリッと、中はしっとり!」
自家製カヌレやフレンチトースト。

メニューブックや、
SNSではそう謳っているのに
実際にそうでなかったら…

調理過程において、
焼成時間が短かったり、
長すぎることによって起こります。

画像はイメージ(写真ACより)

【調味料・備品】料理の味を汚す「卓上と食器」のNG例

メニューそのものの
調理や抽出が完璧であっても、

それを提供する器や、
お客様が使うテーブル環境が、
最終的な味をダメにしてしまう
こともあります。

コーヒーカップに付着したコーヒー渋や注いだ際の汚れ

こだわった至極の一杯。
提供されたコーヒーカップが
汚れていたら…

洗浄後の汚れは論外ですが、
例えば経年で付着した
コーヒー渋が付着してそのまま

または、
コーヒーを注いだ際に垂れた
コーヒーを拭き取らずそのまま提供。

定期的な漂白洗浄や、
商品の最終チェックで
防ぐことができる内容です。

固まっていたり汚れたりしているシロップ・シュガー

テーブルに置かれた
シュガーポットや調味料。
容器がベタベタしていませんか?

シュガーポットを持った瞬間
手がべたついたらお客様は
どのように感じるでしょうか。

「お客様が触れる備品にまで
 神経が行き届いていない」
ということは、

お客様からすると、
「きっと見えない厨房の中も、
 その程度の意識なんだろうなあ…」
と感じてしまいますよ。

画像はイメージ(写真ACより)

「普通の安心感」を仕組みで維持する方法

ここまで挙げたNG例は、
「そんなこと分かっている」
「当たり前のことだ」
とどれも感じるものばかりのはずです。

しかし、
なぜ多くの現場でこれが多発して
しまうのでしょうか?

それはクオリティの維持を
「スタッフの意識や個人の感覚」
という不確実なものに頼っているからです。

忙しくなれば、
誰でも視野が狭くなります。

「これくらいなら、まあいいか」

という小さな妥協が、
現場の仕組みとして許容されてしまう
ことが一番の問題なのです。

日常使いのカフェが目指すべきは、

  • いつでも、
  • 誰が作っても
  • 絶対に減点されないクオリティを維持すること

です。

そのためには、

  • ドリップした珈琲は●分で廃棄
  • トーストを焼き終えてから、お皿に盛るまでの蒸らし時間は△分
  • グラスやカップのニオイチェックはどのタイミングで行うか

という品質維持のための
仕組み」を作り徹底すること
が重要になります。

これらをすべて言語化し、
毎日定時のチェックリストとして
落とし込むことです。

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この地味で徹底的な
減点要素の穴埋めこそが、
お客様の安心感に繋がるのです。

「あのカフェに行けば、
 いつだって間違いない」

という最強の信頼感を植え付け、
結果として長く愛される繁盛店を作る
揺るぎない土台となることでしょう。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
カフェを始め飲食店経験15年、カフェコンサルタントとして15年、これまでに多くのオーナー様の「売上アップ」と「店長育成」のための「仕組み作り」を支援してきました。経営に関して、集客について、教育についてのご質問などお気軽にお問い合わせください。

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