飲食店でスタッフのモチベーションをアップさせることって可能?
2023年6月20日リライト
カフェを始め飲食店を繁盛させるには、
働いているスタッフのモチベーション
が高いことは不可欠でしょう。
なぜなら、
スタッフのモチベーションが
お店の雰囲気及び活気として
お客様に伝わるからです。
このモチベーションというもの。
確かに高いと良い事だらけなのですが、
ほぼコントロールできません。
今回の記事では、
スタッフのモチベーションを維持する
5つのポイントについてお伝えします。
関連記事:スタッフ満足度を向上させることの重要性
目次
飲食店でスタッフのモチベーションが大切な理由
飲食店はオーナーや店長だけでは
経営できません。
そうなると、
鍵になるのがアルバイトやパートの
スタッフさんたちなのです。
店長のやる気と違い、
アルバイトやパートのスタッフさんは
なにか不満なことがあれば
簡単にモチベーションが落ちます。
更にアルバイトやパートさんたちは、
居心地が悪ければすぐに離職します。
仕事に対するやり甲斐を感じなければ
他の仕事を探すでしょう。
加えて、
オーナーや店長は常にお店で
顧客対応しているわけにはいきません。
つまり、
お店の印象=スタッフが働いている印象
になりがちです。
だからこそ、
特に主要スタッフのモチベーションが
低ければお客様に伝わります。
お店の雰囲気は悪くなり、
最悪他のスタッフの離職にも繋がります。
もちろん雰囲気が悪ければ、
お客様も敬遠しますから、
売上は下がることでしょう。
またモチベーションが低いと、
間違いなくスタッフ一人当たりの
生産性は下がります。
生産性が下がれば、
人件費率もアップし、
お店の利益も下がります。
スタッフのモチベーションを上げるよりも大切なこと
モチベーションを上げる話をするのに、
あなたの期待を裏切る結論を伝えなければ
なりません。
はっきり言います。
あなたはスタッフの
モチベーションを高めることは
できません!
逆に
モチベーションを下げることは
容易にできます。
つまりあなたは
スタッフのモチベーションを下げる
言動をしないことです。
スタッフのモチベーションが下がる
言動ってどんなことがあるでしょうか?
- 仕事で困ったときにフォローがなかった
- あいさつしてくれなかった
- お店のためにやったのに認められなかった
- お店に貢献しているのに昇給昇格がない
- 昇給昇格は店長のさじ加減に見える
- 店長から理不尽な指導をされた
- お客様から叱られた
などでしょうか。
上記の中で「お客様から叱られた」
はどうにもできないと思いがちです。
しかし、
その後のフォローがあるのとないのでは
大違いということに気づいていますか?
一般的なモチベーションを高める方法
人のモチベーションを高めるための
要因を心理学においては動機付けと
言います。
動機付けの中には、
外発的動機付けと内発的動機付け
があります。
外発的動機付けとは、
昇給や昇格の類になります。
一方で内発的動機付けとは、
自身が目標を持つことで
内面から湧き起こるものです。
このことを踏まえて、
以下の具体的な方法を読み進めて
ください。
スタッフのモチベーションを維持する5つのポイント
前述したように
スタッフのモチベーションを上げる
ことをメインに行動しないでください。
下に書かれていることをやることで、
スタッフのモチベーションはある程度
維持されることでしょう。
つまり下げないためにやる
=やらなければ下がる
と思って行動してください。
気持ちの良いあいさつと返事
あいさつは全ての基本です。
あいさつをして返ってこない
ことほどやる気をなくすこと
はありません。
「おはようございます」
などの基本的なあいさつの他、
「ありがとう」
「助かったよ」
「お疲れさま」
などの声が自然と発せられる
ことでしょう。
またあいさつと同じくらい
返事も重要です。
オーダーのやり取りをする際、
オーダーが通ったかどうかわかる
ようにはっきりと返事をしましょう。
サンキューカードを活用する
よく使われているサンキューカード。
これとても受け取ったスタッフさんは
私の経験上喜んでくれます。
しかし根本的な部分で、
気づいていない店長がいます。
サンキューカードを渡すためには、
スタッフをよく観察してないと
渡せないんです。
要は気付かないのです!
つまり、
サンキューカードを毎日スタッフに渡す
と決めれば自然とスタッフを観察する
習慣が身につくんです。
昇給昇格基準を明確にする
何をすれば給与が上がり、
何をすれば職位があがるのかが
明確であることは大切です。
しかしあまりこれに固執すると、
給与の金額で判断して働くスタッフ
ができあがるので危険です。
一番のポイントは、
昇格や昇給が経営者や店長の
さじ加減(お気に入り)ではなく、
明確な基準があることです。
話を聴く
若いときに人の話を聞いていなかった
と反省することが多々あります。
年齢を重ねてみて、
人の話を聴く=傾聴することの重要性
を痛感しています。
ちょっとした話の中にも、
スタッフの悩みや疑問が隠れており、
それがモチベーションに繋がります。
よく言われることですが、
相手の話8割:自分の話2割
ができると良いですね。
傾聴については専門家である
コミュニケーション達人会会長
笹本ゆかり先生の記事をご参照ください。
声をかける
上記に関連することですが、
常にスタッフに対して声をかける
ことも大切です。
声をかける
=スタッフとコミュニケーションを取る
ということです。
声をかけるタイミングとして、
シフトを上がるタイミング
定期的なスタッフとの面談
スタッフミーティング
があります。
声をかけることは
「あなたのことを気にかけている」
ということです。
裏を返せば、
気にかけていなければ声をかけられない
ということです。
畏まった場でなくてよいので、
声をかけてざっくばらんな話が
できるような雰囲気を作りましょう。
飲食店の売上アップの鍵はスタッフ
カフェを始め飲食店の売上アップの
鍵は間違いなくスタッフにかかって
いると断言できます。
スタッフがレベルアップすれば、
→ QCSレベルはアップ
→ 売上アップ
→ 生産性がアップ
→ 利益アップ
を図ることが出来ます。
スタッフがレベルアップするには、
店長が一生懸命育成することも大切
ですが、
一番は
スタッフが自発的に仕事に取り組む
ことです。
自発的に仕事に取り組むということは、
スタッフの仕事に対するモチベーション
が高いことです。
そのためには
お店の先頭に立って経営する
あなたの姿勢も大切です。
あなたに付いていきたい!
あなたから学びたい!と思われれば、
当然モチベーションはあがります。
今まで述べてきたように、
スタッフのモチベーションは
容易に高められるものではありません。
モチベーションを下げない努力を含め、
今回お伝えした5つの項目に気を配って
みてはいかがでしょうか。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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