カフェでテイクアウト商品を開発する際の手順と注意点

近年の生活スタイルの変化や
コロナ禍以降の流れを受け、
テイクアウト需要が高まっています。

カフェ経営者にとっても、
テイクアウト商品の導入は
検討すべき項目です。

新たな収益の柱となる
可能性が高いと考えます。

今回の記事では、
テイクアウト商品を導入する際の
手順や注意点についてお伝えします。

カフェでテイクアウト商品を始める理由

ライフスタイルの多様化や
共働き世帯の増加により、
中食の市場は拡大をしています。

中食とは外食と内食(家での手作り)
の中間に位置する食形態を指し、
惣菜や弁当をテイクアウトして
自宅や会社などで食べることです。

農林水産省の調査によれば、
2022年の中食市場規模は約11兆円
を超えています。

ここ10年で1.5倍以上の成長です。

こうした背景から、
カフェにおけるテイクアウト商品の
ニーズもますます高まっています。

更に付け加えれば、
店内営業には席数や営業時間という
物理的な制限があります。

テイクアウトを導入すれば、
その制限を気にすることなく、
売上アップを図ることが期待できます。

テイクアウトを始める前に抑えておくこと

テイクアウト商品を始める前に
私なら地域の保健所に相談して
必要な届出や施設基準を確認します。

  • 調理スペース
  • 食材の保管方法
  • 容器の管理
  • 提供時の容器のラベル

など分からない項目を相談し、
指導を受けましょう。

また、
テイクアウト商品の価格設定
についても検討が必要です。

容器代や包材コスト、人件費
販促費などが新たに発生するため、
安易に店内メニューと同価格で販売
できるとは限りません。

利益額を考え、
顧客にとって納得感のある価格を
設定しましょう。

画像はイメージ(写真ACより)

テイクアウト商品を開発する際のポイント

店内で人気があるメニューが
そのままテイクアウトでも売れる
とは限りません。

テイクアウトは
店内メニューと別だと考える
ことです。

大げさに言えば、
別事業として考えることです。

その上で、
以下の3つを考えましょう。

テイクアウト向きのメニューがある

テイクアウトのメニューは、
冷めても味が落ちにくい食材や
調理法の工夫が求められます。

要は、
テイクアウトに不向きの食材や
料理の仕方があるということです。

それはどのようなものかは
メニュー開発のコンサルタント
の方に聞いてください。

興味があれば、
私が信頼できるコンサルタント
の方をご紹介します。

また手軽に片手で食べられる
ハンバーガーや丼ものなどは、
テイクアウトの商品としては
好まれます。

容器の選定をする

容器の選定も重要なポイントです。

蓋がしっかり閉まり、
持ち運び中に中身がこぼれない
設計であることは重要です。

もちろん、
ソース類などは別容器に分けて
提供するための容器も必要です。

また、容器を選ぶ先は、
業務用食品資材を扱う専門店や
オンラインサイトが便利です。

私がよく利用するのは
「シモジマ」さん。

オンラインなら、
「アスクル」「モノタロウ」
も活用できますよ。

実際に店舗に行って、
手に取って見てみることも
お勧めします。

テイクアウトのオペレーションをシミュレート

テイクアウト作成から受け渡し
までのシフトオペレーション
を考えることも大切です。

店内のオーダーと
テイクアウトオーダーが重なる
ことも考えられます。

また店内が混雑する時間帯に
テイクアウトの受け渡しが重なれば
スタッフの対応が追いつかなくなる
ことも考えられます。

シフトやポジショニング
考え直しも必要になるでしょう。

画像はイメージ(DALL-E 3で画像生成)

テイクアウトと衛生管理はセット

テイクアウトでは、
衛生管理が店内以上に重要
になります。

そのためにも、

  • 手洗いの徹底
  • 野菜など生鮮品の先入れ先出し
  • 温かいものと冷たいものを分ける
  • 仕込み品(半製品)の管理
  • 消費期限や保管方法を明示する

をすることをお勧めします。

特に衛生管理に関する項目は
念には念を入れて検討すべき
内容です。

HACCPも活用しましょう。

1歩間違えば、
重篤な問題=食中毒に発展
するからです。

販売時にお客様に
「お早めにお召し上がください」
とお伝えすることをお勧めします。

画像はイメージ(写真ACより)
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テイクアウト販売後はデータを取り検証し改善行動を!

テイクアウトメニューをヒットさせる
=テイクアウト事業を成功させる
と考えてください。

先にも触れたように、
店内飲食とは別事業として
考えることです。

日別の売上やメニューごとの出数
などのデータを蓄積しましょう。
そして検証することです。

そのデータを元にして、
テイクアウト商品のレベルアップ
を常に図ることです。

そうすることで、
テイクアウト商品も成長し、
あなたのお店の売上に貢献する
ことになりますよ。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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