あなたのカフェがスタッフ不足になる理由とその具体的な解消策
2023年5月18日リライト
「スタッフ数が不足している」
「新規のスタッフが採用できない」
という悩みをどこのカフェでも聞きます。
コロナが落ち着いてきた事もあり、
売上もだいぶ回復傾向にあります。
となれば、
その売上に見合う分のスタッフ数
を採用したいですよね。
が、
なかなか採用できないのが現状
ではないでしょうか。
今回の記事では、
あなたのカフェがスタッフ不足になる
理由とどう解消するのかをお伝えします。
目次
スタッフ不足になる2つの理由
飲食業界は慢性的なスタッフ不足
になぜなっているのでしょうか?
実はスタッフ不足は飲食業界に
限ったことではありません。
今の時代起こるべき当然のことなのです。
その理由は大きく2つあると考えます。
労働生産人口の減少
少子高齢化社会であること
に直結しています。
少子高齢化社会であることは、
当然働ける人口=労働人口
を減少させています。
これは総務省のデータからも
はっきりと見て取れます。
ただでさえ働く人口が少ないのに、
その少ない労働者をコンビニなどの
業種と奪い合っているのです。
その証拠に、
コンビニやファーストフードでは、
高齢者や外国人労働者が目立ちます。
チェーン店との待遇の差
大規模な飲食店ならまだしも、
カフェを中心とする小規模な飲食店で
スタッフの待遇を良くすることは
かなり難しいことでしょう。
例えば有給
例えば福利厚生
例えば長時間労働
など大規模なチェーンにできても、
小規模の飲食店ではなかなか厳しい
ことがあるのも事実です。
もちろん給与面でも厳しい状況です。
考えてみてください。
スターバックスコーヒーさんと
街の中の飲食店。
どちらで働くことを選ぶでしょうか?
これが答えなんです。
しかもスターバックスコーヒーは
どんどん店舗を拡大している
=どんどんスタッフを採用しています。
これ何を意味するかわかりますよね?
そうなんです。
あなたが採用できるスタッフ数が
少なくなっているということです。
スタッフ不足が引き起こす悪循環
誰もがわかっていると思いますが、
スタッフ不足になると様々な悪い
循環に陥ります。
スタッフ不足を理由にして営業してしまう
お店がスタッフ不足だと、
まず経営者や店長の頭の中が
「スタッフ不足だから××しても仕方ない」
という思考に陥ります。
××には何が入るでしょうか?
- スタッフ不足だから早く閉店しても仕方ない
- スタッフ不足だからメニュー少なくても仕方ない
- スタッフ不足だから臨時休業しても仕方ない
- スタッフ不足だから遅く開店しても仕方ない
という思考に陥ります。
特に問題になる行動が閉店間際に
来店されたお客様への対応。
早くお店を閉めたいがために、
閉店間際に来店されたお客様に対し
接客が雑になります。
このような対応が続けば、
顧客満足度はもちろん低下し、
リピート客は減ります。
QCSレベルが著しく下がる
上記に関連しますが顧客満足度が
落ちれば当然QCSレベルが落ちます。
よく見かけるのが、
お席が空いているのにスタッフが
不足しているという理由で
お客様を席に通さないお店。
お客様からすれば、
空いている席になんで案内して
くれないのと不満に思うでしょう。
他にも
- 注文を早く取りに行けない
- 料理がいつもどおりに出せない
- お店の清掃レベルが下る
などスタッフ不足はQCSレベルの
低下を招きます。
特定のスタッフに負荷がかかる
スタッフ数が不足していれば、
当然既存のスタッフで不足を
補うという考えになります。
そうなれば、
既存のスタッフの労働時間が
増え負荷がかかります。
もしそのスタッフが不満に思い、
辞めるという選択をすれば、
更に状況が悪化します。
営業できない
必要最低限のスタッフ数が揃わなければ、
営業時間通り営業できないという事態が
生じるかもしれません。
それでも対応できなければ、
営業を休むことや最悪人がいなくて閉店
という事態に追い込まれます。
スタッフ不足を解消する方法
しかし、こういった時代の中、
何をすればお店のスタッフ不足を解消
できるでしょうか?
スタッフ数を充足させる
=増やすためには以下の2つの方法
しかありません。それは、
この2つです。
しかしこの2つには順番がある
ということに気づいてください。
スタッフ満足度が高いことが大前提
前述の2つよく考えると、
「既存スタッフがやめないようにする」
に取り組まずに新しくスタッフを採用
したらどうなるでしょうか?
そうなのです。
それは穴の開いた桶に一生懸命
水をためているようなものです。
まずは優先事項として、
スタッフが働きやすい環境作り
をしましょう。
ここで問題になるが、
スタッフが働きやすいお店って
どんな店かということです。
この点について、
とことんスタッフミーティングで
話し合えたら良いですね。
スタッフの離職数を減らす
どのような職場が
スタッフが働きやすい職場なのか
真剣に考えましょう。
- スタッフの無記名アンケート
- スタッフとの面談
- スタッフミーティング
で現状の問題点を挙げ、
改善行動を起こしましょう。
ここで陥りがちなのが、
単に時給をアップすることです。
全く解決になりません。
これをやってしまうと、
相対的な人件費の高騰を招き、
経営状況を悪化させます。
働こうと考えている人は、
必ずあなたのカフェを下見に来ます。
下見する
=自分が働きたい場所かチェック
しに来ているということです。
更に言えば、
今のあなたのお店に魅力があれば、
既存スタッフが知り合いを連れてきます。
既存のスタッフが
知り合いを連れてこないということは
ことは結構問題ある可能性高いですよ。
季節に合わせたスタッフの採用計画を考える
「スタッフ不足しているから募集をかける!」
と考え行動したとしても季節によっては
なかなか採用できません
つまり採用できる時期があるのです。
- スタッフが退職する時期
- スタッフが採用できる時期
を踏まえて採用計画を立てます。
このときに重要になるのが、
スタッフとの日頃のコミュニケーション
を取ることです。
コミュニケーションを取ると、
あとどれくらい働いてくれるのか?
=退職したい時期がわかります。
そのスタッフ採用は補充になっていませんか?
スタッフが不足した状態だと、
応募に来たスタッフを取り敢えず採用
しておくという考えに陥りがちです。
どんなにスタッフ数が増えたとしても、
スタッフが定着し戦力化しなかったら
意味がありません。
スタッフが足りてないという理由で、
採用の基準を下げていませんか?
ちょっと採用基準には満たさないけど、
「この人は入れる時間が多いから」
という理由で採用していませんか?
それ採用ではなく「補充」です。
私の経験上、
シフトの便利さや貢献度よりも
モラルを遵守することをお勧めします。
モラルの低いスタッフを採用すると、
後々苦労することになります。
もちろん初期教育も大切です。
今の時代1度採用したスタッフを
解雇するのは法律的に難しいので、
よく考えて採用すべきでしょう。
人が少ないから補充ではなく、
あなたのカフェの未来を考えて、
“人財になるスタッフ”を採用しましょう。
この考え方が
まずはスタッフ不足を解消する
一手だと思いますよ。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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