飲食店の店長教育で教えてほしい3つの項目と育成のためのポイント
2025年4月28日更新
飲食業は教育業である
と私は思っています。
飲食店は店長次第で
売上はかなり変わるために、
店長教育は特に重要です。
店長教育が悩みのタネと
思っている経営者も多い
のではないでしょうか?
この記事では、
店長教育は何をすることが大切で、
どうすれば店長が育つのかを
お伝えします。
目次
飲食店で店長教育が大切な理由
店長教育が大切だとわかっているのに、
「教育するよりも自分でやったほうが
早いからさあ」
店長になって3年くらいの
私はその思っていました。
ここであなたに質問です。
なぜ、教育するのですか?
なぜ、店長教育をするのですか?
この質問に対して明確な答え
を持っていますか?
- 自分が不在の時でも営業できるようにするため
- 自分が楽をするため
- 次のお店を出店するため
- QCS向上を目指すため
- お客様により高いQCSを提供し顧客満足度を向上させるため
いかがでしようか?
あなたが店長教育をする理由は
どのような理由でしょうか。
店長教育をする一番の理由は、
飲食店ほど店長の影響力が
大きい業態はないということです。
要は店長次第で
売上は大きく変わる
ということです。
お店の雰囲気も変わります。
エネルギーも変わります。
だからこそ、
最高のお店を作り上げるために
店長教育をする必要があるのです。

画像はイメージ(写真ACより)
店長教育を3年で終わらせると決める
私の考えとしては
社員を3年で教育して店長にする
と決めています。
この話をすると、
「3年は時間かけすぎでしょ?」
という方もいます。
もちろん早く育成できたことに
越したことはありません。
タイプによりますが、
私ならじっくりと3年かけ育成
するようにしています。
要は仕事がこなせる店長ではなく、
自分でどうやれば売上が取れるのか?
と考え行動できる店長を育成したいのです。
いわゆる自走型の店長です。
もっと言えば、
いわゆる優秀な人材と言われるタイプの
人材は大手チェーン店で取られてしまいます。
今いる人材を活かし、
確実に店長へと育てるためにも、
じっくり3年かけます。
そのためには、
育成の仕組みももちろん大切ですが、
目標設定が重要な鍵になります。
店長自身に
具体的な目標数値を決める
ようにさせてください。
例えば、
- ○年○月○日に店長になる
- 次の出店時のお店の店長になる
- 年間売上を前年比で3%アップする
- 9月にイベントを開催し100名集客する
などです。
そのあとのフォローとして、
- その目標を達成したらほめる
- 達成できなくても経過をほめる
- または、なぜ達成できなかったかを一緒に考える
ことをしましょう。

店長教育は何をするのか?
店長教育と言っても、
具体的な何を教えたら良いのでしょうか?
私が大切にしている3つです。
では具体的にそれぞれ見ていきましょう。
会社のミッションと人間性の教育
いざ店長教育というと、
実践的なことばからい目が行きですが、
一番大切なのは、
会社のミッション(経営理念)や
想いを伝え店長に浸透させること
です。
特に経営理念を教えるとは、
会社やお店の方向性を示す
ことで重要です。
またこれを疎かにすれば、
後々店長が間違った方向性に
向かう可能性もあります。
だからこそ
しっかり会社及びお店の方向性を伝え、
店長がお店のスタッフにも伝えられる
状態にすることです。
これが一番大切だということを
知ってください。
思考習慣の教育
次に大切なのが
思考習慣=考え方です。
この思考習慣が良くないと、
絶対その店長は良い方向には
向かっていきません。
単にプラス思考が大切だと
考えている方がいますが、
そんな簡単なことではありません。
一番時間がかかる教育
というか一番時間をかけて教える
ことだとも思っています。
はっきり言います。
考え方が良いか悪いかで
確実に売上は変わります!
目標の達成率も変わってきます。
私が大切しているポイントです。
あわせて読みたい3つの管理の教育
3つの管理するものとは、
ずばり、ヒト、モノ、カネです。
この3つを管理することが
店長の仕事です。
人の管理とは
スタッフ採用、教育です。
もちろん、
シフト作成や管理も出てきます。
正直、これが一番のメインです。
これができる店長とできない店長では、
かなり売上アップや利益アップにも差が出ます。
なぜなら、
モノの管理も、お金の管理も人(スタッフ)次第
だからです。
モノの管理とは、
原材料管理を中心に店舗にある
様々なモノの管理です。
店舗にあるモノって何があるでしょうか?
什器、観葉植物、トイレ、テーブル、いすなどなど
これらを良い状態に維持するために管理すること。
お金の管理とは、
売上や原価、人件費の管理がメインとなる
でしょう。

画像はイメージ(写真ACより)
店長教育をする人
店長教育をする人は
採用した経営者です。
できないのなら、
専門のコンサルタントに依頼する
ことをお勧めします。
しかしできないからと言って、
コンサルタントに任せきりなのも
問題です。
経営者自身も飲食店経営を学び、
積極的に外部研修に参加できたら
良いですね。
良ければ
弊社の店長育成カリキュラム
の活用もご検討ください。
店長自身に成長を感じてもらう工夫
成長=変化です。
自分で感じてくれる店長もいれば、
そうでない店長もいます。
成長は仕事のやり甲斐にも繋がり、
やり甲斐を感じなければやめてしまう
可能性があります。
店長自身に成長を感じてもらうためにも
面談と日誌を活用してください。
定期的な面談の実施
自己肯定感が低ければほめてあげ、
高ければ課題を与えることが大切
と考えます。
その際に私が活用しているのが
自己評価シートです。
画像はスタッフのものですが、
店長用のシートを活用します。
店長が日頃どのように考えて仕事に
向き合っているのかがわかるので、
非常に便利ですよ。
そして面談の最後には
次回までの課題を必ず一緒に設定
して終えるようにしましょう。

振り返りの習慣を身に着ける
どこのお店でも店長・店長候補に
教育ツールとして日誌などの提出
を義務付けていることでしょう。
義務になっていると意味がありません。
日誌を付けることの大きなメリットを
店長及び店長候補に伝えて下さい。
日誌の最大のメリットは、
記録することで自分の成長を感じる
ことです。
そのためには、
毎日記録した日誌を定期的に振り返り、
自身の成長を感じてもらうことです。
また、成長を気づいてもらうために、
上司がコメントすることも大切です。
特に
「今日1日やり直せるなら何をするか」
という質問に対する自分なりの答えは
成長のために非常に重要です。
振り返りの習慣を身に着けましょう。

画像はイメージ(写真ACより)
店長教育はコストではなく投資である
最後に店長教育を始め教育は
コストではなく投資である
ということを忘れないでください。
お店が長く続くためには、
売上アップし利益を向上させる
しかないのです。
つまり、
店長、社員、スタッフを教育することにより、
QCS向上に努め、売上アップに貢献する
ということです。
実はこのフレーズ
私のコンサルティングのコンセプト
でもあります。
店長、社員、スタッフを教育をすれば、
QCSが向上し、顧客満足度が向上します。
結果、売上アップをし利益も向上します。
となれば、次のお店を出すこともできます。
そうすれば更に売上アップも図れます。
ここでもし社員やスタッフが成長していれば、
次のお店を出店することも容易でしょう。
社員、スタッフの教育の目的は、
全て売上アップに繋がることを
肝に銘じてくださいね。
私で良ければ、
店長教育を専門としたカリキュラム
があります。
ご興味のある方はご活用下さい。
最後に…
教育とは
- コストではなく投資である
- 相手を信じ、待ち、許してあげることである
- スタッフの性格は変えられないが心は変えることができる
- 人材と言う種のないところから良い人財は生まれない
- 当たり前のことをどれだけ忍耐強くやっていけるかである
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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