ほめることを上手に活用すればスタッフの育成スピードと定着率は変わる
2021年8月28日記事リライト
最近スタッフ教育時に
特に大切だと思えることの1つに
『ほめる』があります。
私の経験上、
この『ほめる』という行為の
使い方次第でスタッフの育成
スピードや定着率が変わると
言っても過言ではありません。
この「ほめる」には、
テクニックがあることも
事実です。
この記事では、
ほめることの大切さとほめることを
どのようにお店に定着させるか?を
中心にお伝えします。
目次
なぜほめることが大切なのか?
「スタッフを教育する上で何が一番大切か?」
と質問を受けたら私は迷わず
「そのスタッフを認めてあげること」
と答えます。
では
『スタッフを認める』
とはどういうことでしょうか?
長年飲食業界・カフェ業界に
携わり店長や社員やスタッフを
教育してきました。
教育する側になりたての頃は、
今考えると失敗ばかりでした。
教育してきた中での最大の気づきは、
「人は認められたい」
という承認欲求が強いということです。
つまり、
ほめることでスタッフは認められたと思い、
やる気を持って働くようになるのです。
それが、
スタッフの育成スピードや定着率に
つながっていくのです。

人は認められたいという承認欲求の塊
「店長ここきれいにしたんです」
「店長こんなもの作ってみました」
「昨日ランチむっちゃ売れたのですよ」
「昨日ピーク3人で回しました」
「お客様から接客が良いってほめられました」
あなたもスタッフから
このようなこと言われませんか?
これスタッフはほめてほしい
認めてほしいからです。
だから、
「お!きれいになったね」
「おいしそうだね」
「すごいね」
という言葉がほしいのです。
しかしスタッフは認めてほしい
とはストレートに言いません。
でも訴えてくるのです。
ほめられたくて、
認められたくて…
だからこそ、
ほめること(認めること)で
「店長は私のことを見てくれている」
とスタッフは満足します。
しかしこのように訴えてくる
スタッフばかりでありません。
だまって仕事をやっていて、
あなたが気づいてほめてくれる事を
待っているスタッフもいます。
だからこそ、
スタッフの仕事をよく見て、
その仕事ぶりに気づかないと
ほめられないのです。
ほめるためには店長がまず気づくこと
スタッフをほめるためには、
ほめポイントを見つけなければ
ほめることができません。
よく見ていないと気付けません。
黙々と仕事をしているスタッフ
なら尚更気づきにくいでしょう。
だからこそ、
スタッフの行動をよく観察して、
ほめポイントに気づける様にしましょう。
ほめ合うことをお店の文化にする
いざスタッフをほめようとした時に、
「何だか照れくさい」
「どんなふうにほめたら良いかわからない」
という声を聞きます。
まずは
ほめあうことをお店の文化にする
ことから始めると良いでしょう。
具体的には、

あなたから率先してほめる
まずはスタートとして、
店長であるあなたからどんどん
ほめることを始めましょう。
そうすることで、
お店がほめ大切になり、
ほめることが文化になります。
もし、言葉でほめることが
あまり得意でないなら後述の
カードを活用して下さい。
結果だけではなくプロセスをほめる
今の時代どこのお店でも
コロナで中々結果が出ない状況が
続いています。
このような時に大切なことは、
結果ではなくプロセスをほめる
ことです。
特に小さなプロセスです。
些細なスタッフの行動に気づき、
ほめることが大切です。
そしてその行動に気づいたら、
その場でほめましょう。
よく言われるのは、
ほめるのはその時そのタイミングで。
叱るときは場所を移して。
人はみんなの前でほめられると
気分がいいものです。
逆にみんなの前で叱られると、
著しく自尊心が傷つけられます。
ちょっとしたスタッフの行動に気づき、
その場でほめることを意識して下さい。
個人ではなくチームでほめる
ほめるときは、
個人ではなくチームでほめること
を意識しましょう。
特に比較によるほめ方を
避けて下さい。
例えば、
「Aさんの今日の笑顔いいね」
「Bさんはお店で一番接客がいいね」
このようなほめ方は、
一見良さそうに聞こえるほめ方
かもしれませんが実はNGです。
前者なら
「今日はって、いつもは良くないの?」
と思うかもしれませんし、
後者なら、
お店の他のメンバーが気を悪くする
かもしれません。
「Aさんの笑顔今日もいいね」
「Bさんの接客良いね」
という様に、
比較のほめ方はしないことです。
そして何よりも、
「今日のピークはスムーズに回ったね」
「昨日、お客様からおほめの言葉もらったよ」
と
お店に入っている全員を同時に
ほめることを意識しましょう。
ほめること苦手なのです…
店長教育をしていると、
「ほめるの苦手なのですよ…」
という店長もいます。
そういう店長には
サンキューカードを活用
することをお勧めします。
直接ほめるのが照れくさいようなら、
書いて渡すことをお勧めします。
逆にカードに書いて渡せば、
それはスタッフにとって宝物に
なります。
その証拠に、
私がスタッフ教育をする際に
渡しているサンキューカード。
スタッフがやめるときに
「これ稲垣さんからもらってうれしかったんです」
と言ってうれしそうに見せて
くれることが度々あります。
言われた側である私も嬉しかった
ことは言うまでもありません。
スタッフはちょっとした言葉
がうれしいのです。
そして何よりも、
ほめられたスタッフはまた次も
「ほめられよう」「認められたい」
と頑張るのです。
そうモチベーションが上がるのです。
スタッフをほめることで成長に繋げる
世の中には様々なツールあり、
様々な情報が氾濫しています。
スタッフ教育も同じで実に様々な
情報があふれています。
しかし、一番簡単でお金がかからない
育成の方法は「ほめること」です。
ほめることで、
スタッフは育ち、定着率が高まります。
なかなかスタッフを採用できない時代
だからこそほめること大切にしたいですね。
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この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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