飲食業の人材育成は「長所を伸ばす」より「短所を克服」が現場を強くする理由

今の時代とにかく
「長所を伸ばす育成」
を主張される方が多いですよね。

しかし私は、
飲食業の現場ではそれだけでは
通用しないと思っています。

なぜなら、
カフェを始め飲食業は接客や安全面
などにおいて、

短所を放置すれば、
致命的なお店への損害に繋がる
からです。

今回の記事では、
私が長所を伸ばすことよりも
短所を克服することを重要視
している理由をお伝えします。

飲食業が他の業種と違う3つの理由

飲食業は

  • 接客業である
  • 一人では営業できない
  • 危険と隣合わせの仕事である

という3つの理由から、
以下のことがどうしても
生じてしまうことがあります。

クレームに繋がる

飲食業はどのポジションでも、
お客様の目に触れることが多い、
業種です。

新人でも態度が悪ければ、
その印象がお客様に伝わり、
最悪クレームに発展します。

例え料理が得意だとしても、
接客が極端に苦手なままでは
問題となり続けます。

スタッフ同士が衝突する

飲食業は1人でできません。
ホール、厨房、洗い場などが
連携してこそお店は回ります。

つまり、
チームワークが重要なのです。

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チームワークを乱すような言動や、
自己中心的な振る舞いは、
業務の効率を著しく下げてしまいます。

やけどやケガをする

厨房では
熱湯、油、包丁、重たい鍋
などを扱います。

ちょっとした不注意で、
思わぬ大きな事故につながり
かねません。

安全面での「短所」は、
絶対克服しなければなりません。

克服しなければ、
本人だけでなく周囲の命や
店の信用にも関わります。

画像はイメージ(写真ACより)

短所を放置したときのお店への影響

ではスタッフの短所を放置したら、
どのような影響がお店やまわりの
スタッフにあるでしょうか?

例えば、
挨拶や返事ができないスタッフが
いたとしましょう。

いくら作業が早くても、
周囲からの信頼は得られません。
お店の雰囲気も悪くなるでしょう。

また、
衛生意識が低いスタッフが
調理場に入ったとします。

食中毒異物混入のリスクが
高まることは
日を見るより明らかですよね。

「料理が上手」
笑顔が素敵」
「料理を作るのが早い」

といった長所はもちろん大切です。

しかしその長所も、
致命的な短所がありそれを放置すれば、
その人の価値を下げるだけでなく、
お店全体の品質や安全性を損ねるのです。

会計時 クレーム対応
画像はイメージ(写真ACより)

短所克服が飲食店にもたらす3つの効果

飲食店で働くスタッフが
個々に短所を克服することを
心がけましょう。

そうすることで、
以下の3つの効果がもたらされる
ことが予想されます。

スタッフの能力がアップする

苦手を克服すれば、
もちろんそのスタッフの能力は
アップします。

能力がアップすれば、
1人のスタッフが多くのポジション
で活躍できるようになります。

結果として、
戦力としての価値が上がり、
シフトの柔軟性も高まります。

事故やトラブルの予防につながる

安全面や衛生面における
短所を克服すれば現場でのリスク
を大幅に減らすことができます。

これはお客様だけでなく、
スタッフ自身を守ることにも
つながります。

スタッフ間の信頼が高まる

誰かの短所が改善されると、
チーム内でのストレスや不満が減り、
連携が取りやすくなります。

結果的に、
お店の雰囲気が良くなることで、
離職率の低下にもつながります。

画像はイメージ(写真ACより)

スタッフの成長は「苦手克服」を意識せよ

短所を克服させるには、
叱るのではなく「気づかせる」
ことが大切です。

まずはその課題を
本人に認識させる声かけ
から始めましょう。

そのためにも日頃から、

ことです。

また本人が苦手だと思っている
作業に段階的に取り組ませて、
小さな成功体験を積ませましょう。

できたことに対して、
すかさず「認める」ことです。

そうすることで、
「できるようになってきた」
という自信が生まれるのです。

飲食業は、

  • 誰とでもやっていける力
  • 安全を守れる力
  • お客様と向き合える力

が求められる現場です。

その中で短所を放置することは、
本人だけでなく周囲やお客様に
リスクを与えてしまいます。

確かに
長所を伸ばすことも大切ですが、
現場で本当に必要なのは

「できないことをできるようにする」
育成です。

この育成こそが、
スタッフ個々のレベルを上げ、
チームの力となり、
店全体のレベルアップ
につながっていくのです。

そして、
あなたのお店の売上及び利益向上
に繋がるのことを忘れないでください。


この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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