「デキが悪い?」と思える部下を戦力に変える育て方
カフェを始め飲食店を経営していて
「この部下はデキが悪い…」
と感じることはありませんか?
- 指示を聞かない
- 時間を守らない
- 協調性がない
そんな悩みを抱えている経営者は
少なくありませんが、
本当に「デキが悪い」のでしょうか?
もしかすると、
適切な育成方法を知らないだけ
かもしれません。
今回の記事では、
いわゆる「デキの悪い」部下を
戦力化する方法をお伝えします。
目次
「デキが悪い」と思える部下が必要な理由
カフェを始め飲食店経営において、
全ての社員やスタッフが戦力になる
とは限りません。
まして即戦力になって、
自分が思うように動いてくれる
などとは夢物語かもしれません。
正直自分の理想の人材よりも
いわゆる「デキが悪い」人材を
抱えているかもしれません。
デキが悪いからと言って、
育成を諦めていませんか?
辞めるのを待っていませんか?
ちょっと待ってください。
活かす方法はあるはずです。
適切な育成をすれば、
貴重な戦力になる可能性は
十分にあります。
優秀な人材は即戦力になるかも
しれませんが見切りは早いです。
一方で「デキが悪い」人材は、
成長スピードは遅いかもしれませんが
長く貢献してくれる可能性が高いです。
加えて、
今の飲食業界は人手不足が常態化
しています。
とにかく応募数が少ない今、
採用できた人材をいかにして
戦力にするかが鍵です。
ひいては、
経営の安定につながります。
「使えない」
と切り捨てるのではなく、
どうすれば戦力になるのか
考えることが重要です。

画像はイメージ(写真ACより)
「デキが悪い」と思える部下の特徴
「デキが悪い」と感じる理由には
いくつかの共通点があると思います。
一般的にいわゆるデキが悪いと
言われてしまう人材の例を挙げます。
時間や約束を守らない
時間や約束を守らないことは、
社会人としてあるまじき行動です。
例えば、
などあるでしょう。
時間管理ができない人は
信頼を失いやすくなります。
ここで注目すべき点は、
なぜルールを守らないのか?
なぜ時間を守らないのか?
という理由です。
もしかしたら、
「前職ではルーズでも許された」
等の環境の影響も考えられます。
時間を守る重要性を繰り返し伝え、
どうすれば守れるのか?
守れるためにサポートできることはあるか?
を伝えましょう。
指示待ちで言われなければ動かない
こちらから
指示を出さなければ動かない
いわゆる指示待ち社員です。
例えばホール業務において、
お客様の水が空になっていても
自ら気づいて動けないスタッフもいます。
このスタッフは動けないのではなく
- 水がなくなったのを気づかない
- どう動けばよいかわからない
- 動いたことで注意されるのが怖い
ということが考えられます。
慣れるまで具体的に指示を出し続け
習慣になるように育成しましょう。
習慣になったら、
次の課題を与えればよいのです。

指示やアドバイスを聞かない
カフェを始め飲食店では、
守らなければお客様の不満足から
クレームに繋がることや、
安全面で問題が生じることがあります。
となれば、
上司の指示やアドバイスを素直に
聞くことは大切になります。
このようなことに対しては、
厳しく注意することも大切です。
そのような重篤なものでなくても、
料理を自己流にアレンジしてしまう
人もいるかもしれません。
この行為は、
無視をしているのではなく、
「こっちのほうが良い」
と思っている場合もあります。
なぜ
そのようにやることが大切なのか?
本質的な理由を説明した上で、
納得して動いてもらうことです。
他のスタッフと協力しない(和を乱す)
カフェを始め飲食店は、
スタッフ同士のチームプレイで
成り立っています。
そのような中で、
チームプレイを乱す=和を乱す
人材もいるかもしれません。
言われたことに対し、
素直にならず反抗的な態度を
取る人材もいるでしょう。
飲食店の営業は
チームプレイでありそれが大切だ
ということを理解してもらいましょう。
失敗しても反省せずに活かそうとしない
誰もがミスをします。
最もダメなミスはそのミスを
次の行動に活かさないことです。
例えば
注文ミスをしたとしましょう。
同じようなミスを繰り返せば、
「え?」
って誰もが思ってしまいます。
だからこそ、
ミスをしたら同じミスが起こらない
ように考えてもらい行動することを
指導しましょう。
1回目のミスは誰のせいでもなく
2回目のミスは本人の責任であり
3回目のミスは上司の責任である
と言われます。
この言葉からわかるように、
同じミスを繰り返さないために、
考え対応策を講じることです。

画像はイメージ(写真ACより)
「デキが悪い」部下を戦力に変える方法
では実際にデキが悪い部下を
育成し戦力に変えるには、
具体的にどのようなことが必要
でしょうか?
デキが悪い部下の
事情や育成環境の影響を鑑みて
以下のことを参考にしてください。
「問題行動」の本当の原因を見極める
なぜデキないのか?は、
人それぞれに本質的な理由が
隠れています。
表面的な問題だけを見るのではなく、
その背景を探ることが重要です。
「なぜ遅刻するのか?」
「なぜ指示を聞かないのか?」
などその原因を知ることで、
適切な対処が可能になります。
「期待」を伝え、やる気を引き出す
人は期待されていると思うと、
その期待に応えようと努力する
人がほとんどです。
もちろん期待を重荷に感じ、
思うように動けない人材がいる
ことも確かです。
しかしほとんどの人材は、
「自分が求められている」
と感じるとモチベーションは
上がる傾向にあります。
何を期待しているのか
を明確に伝えましょう。
少しづつの成長を見守る
はっきり言います。
いわゆるできが悪いと言われている
タイプの人材の成長は遅いです。
少しづつ少しづつ
前に進んでいくイメージです。
ある意味3歩進んで2歩下がるです。
小さな成長を見逃さないでください。
見逃さないためにも、
日々の成長の記録である日誌は必須です。
記録を付けるからこそ、
過去の自分を振り返ることができ、
成長を感じるのです。
またちょっとした成長に対し、
あなたが気づくことが大切です。
気づいたら褒めてあげましょう。
またこのタイプは
一生懸命やっていても、
中々結果が出ない人材が多いです。
一生懸命やったプロセスを
ほめてあげるようにしてください。
そのようなときは、
フィードフォワードが有効ですよ。
成功体験を積ませることで自信をつけさせる
デキが悪い部下の性格にとして
自分に対して自信がないという
人材もいます。
そのような人材は、
「やればできるんんだ!」
という実感を持たせてあげましょう。
いわゆる成功体験です。
自信を持てば自主的に動ける
ようになります。
小さな成果でも積極的に認め、
成功体験を増やしていくことで、
自発的な行動が習慣化されます。
その積み重ねをすることで、
成長のスピードが加速します。

画像はイメージ(写真ACより)
「デキが悪い部下」の成長こそあなたの育成力の証
部下が成長するかどうかは、
育成する側の関わり方次第です。
「デキが悪い」と感じた部下でも、
活かせる方法はあります。
単なる能力の問題ではなく、
育成環境や指導方法の見直しを
することで戦力になるかもしれません。
人は「環境」で変わります。
指導の仕方や職場環境によって、
同じ人材でも成果が大きく変わる
ことも多々あります。
もっと言えば、
デキが悪い部下の成長こそが、
あなたの育成力の証です。
「デキの悪い部下」と決めつけず、
「育てることで戦力にする」という
視点を持ちましょう。
人手不足の時代において、
育てられる人材の範囲が広いこと
は店舗経営において断然有利です。
どんな人材でも、
ある程度のレベルまで育ち、
戦力化できる仕組みを作りましょう。
育成及び戦力化がうまく行けば、
あなたのお店の生産性が向上し、
結果、経営の安定につながります。
私の経験上、
「デキが悪い」と思える部下こそ、
育った時の感動は格別ですよ。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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