本質を見る力を養うことがなぜ今の時代必要なのか?
現代の仕事は
スピードと成果が求められる一方で、
表面的な数字に目を奪われがちです。
例えば、
など目に見えるものに
意識がいってしまいがちです。
これらの表面的なものに囚われ、
本質的な原因から目を逸らせば、
経営は間違った方向に行きます。
今回の記事では、
「本質を見抜く力」がなぜ重要なのか
その方法と効果についてお伝えします。
目次
本質を見抜く力が必要な理由
なぜ今の時代本質を見抜く力
が大切になっているのでしょうか?
それは今の時代背景にあります。
今の時代は、
あまりにも情報が多く、
スピードが速い社会です。
など分かりやすい数値が
日々目の前に並びます。
例えば、
「今月の売上が伸びた」
「悪い口コミが2件入った」
「この記事にいいねが500付いた」
など表面的な数値が注目される
傾向にあります。
確かにこれらは気にすべき数値です。
しかしこの数値に囚われ過ぎれば、
背景に潜む問題点を見逃してしまう
危険性があります。
毎日の忙しい営業の中で、
「なぜこれをやるのか?」
「この数値は何を意味するのか?」
「この裏に潜む問題点とは?」
という本質的な問題点を見抜くこと
はなかなか考えられません。
時間というか余裕がありません。
つまり、
日々の業務に流されてしまう
ことが多いのです。
このような環境だからこそ、
表面的なものではなく
本質を見抜く力が重要なのです。

表面的な成果にとらわれるリスク
表面的な成果に囚われ過ぎることは
かなりのリスクをはらんでいます。
第一の問題として、
再現性がありません。
例えば
「新メニューを出したら売れた」
という事実だけに注目すれば、
・なぜ売れたのか?
・どんな顧客層が支持したのか?
という本質を見逃してしまい、
次のメニュー開発では同じ成果は
得られることはあり得ません。
第二の問題は、
問題の根本解決ができない
ということです。
クレームが起きたときに
「スタッフがミスをしたから」
と表面的に処理してしまいます。
しかしそのミスの裏には、
といった根本原因を放置する
ことになってしまいます。
これらを放置すれば、
また同じ問題が起きてしまいます。
最後に一番問題なのが、
本来の目的を見失うリスクです。
その典型例がSNSのいいねの数です。
いいねの数を集めることが目的
となってしまう方がいます。
いいねの数がどれだけ増えようが、
お客様の来店数がアップしなければ
SNSをやっている意味がありません。
「SNSをなぜやっているのか?」
という根本的かつ本質的な目的を
忘れてしまわないことです。

本質を見るとはどういうことか
「本質を見る」とは
具体的にどういうことでしょうか?
以下の2つがあります。
目的と手段を取り違えない
本質を見るというのは
「目的と手段を取り違えない」
ことでもあります。
売上アップやフォロワー増加は
手段であって目的ではありません。
本当にこの点は要注意です。
真の目的は何なのか?
真剣に考えることです。
1つ1つの数値には、
その裏に潜む意味があり、
行動には目的があるということを
忘れないでください。
表面ではなくその裏に潜む原因を考える
数字や現象の裏にある
原因を掘り下げることです。
売上が伸びたなら、
「なぜ伸びたのか」
逆に落ち込んだなら、
「何が背景にあるのか」
を探る姿勢が必要です。
その背景には、
など様々な理由があり、
複数の理由が絡んでいることが
考えられます。

本質を見抜くための思考の習慣
本質を見抜く力を身に着けるには、
特別な才能は必要ありません。
大切なことは習慣化することです。
あの有名なトヨタ式改善手法
「なぜを5回繰り返す」
が一番良い例です。
売上が下がった、なぜ?
→ 来店客数が減ったから、なぜ?
→ 近くに競合店が出来たから、なぜ?
→ 競合店と差別化されていない、なぜ?
…と繰り返すことで、
真の原因が見えてきます。
次に心がけてほしいこととして
表面的な情報だけで判断しない
ことです。
数字や口コミ
といった一側面の情報だけではなく、
複数の視点から物事を見ることです。
例えば、
前年と比べ売上が下がっている
ということがあった場合、
などがあるかもしれません。
売上が下がった理由を
一括りで考えないことです。
また短期的な視点だけではなく、
長期的な成長を軸に考えること
もとても重要です。
例えば、
すぐに売上に結びつかなくても
「教育」や「仕組み改善」
に投資することはとても重要です。

常に本質で考える習慣を
表面的な成果や評価は、
確かに分かりやすく、
達成感を与えてくれるでしょう。
しかしあくまでも
それは表面的な結果であり、
本質的な結果ではありません。
本質を見抜く目を持たなければ、
一時的な成功に終わり、
同じ失敗を繰り返してしまいます。
本質を見抜くとは、
- 原因を深掘りし
- 目的を見失わず
- 長期的視点で物事を捉えること
とも言えます。
その力を持つ人こそ、
変化の激しい時代において、
成果を出し続けられるのです。
表面の数字や評価に
振り回されるのではなく、
本質を見抜く力を養いましょう。
その目を持てるかどうかが、
これからの仕事人生を大きく左右
すると言えるでしょう。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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