スタッフのやる気や定着率に関わるスタッフの評価制度の作り方

2024年4月6日更新

お店に貢献してくれたスタッフ
誰もが評価したいと考えます。

単に手当や時給に反映してしまえば、
思わぬ人件費高騰に見舞われます。

もっと言えば、
1回上げた時給や手当を取り下げれば、、
スタッフのやる気を下げる原因になり
かねません。

今回の記事では、
スタッフのやる気や定着率にも
関わるスタッフの評価の仕方
について解説します。

スタッフを評価することが大切な理由

スタッフを評価することが
なぜ大切なのでしょうか?

それは、
周りの人から認められたいという
「承認欲求」が強いからです。

しかも今の若い世代は、
生まれた時からSNSを使い
そのSNSの中でいいねをもらうことで
「自分は認められている」
という満足感を得ている傾向にあります。

仕事も同じで、
自分がやったことに対し気づいてくれ、
それを正当に評価してもらいたいと
思っています。

正当に評価される
=自分はお店から認められている
 or お店にとって必要な人財
だと感じるのです。

また
スタッフの今後の仕事の課題を明確に
することで仕事へのやる気にも繋がる
でしょう。

評価とは
適正な差をつけるためのもの
であり、
人材を育てるためのもの
であることを認識しましょう。

カフェ ミーティング
定期的なスタッフとの面談が大切です
画像はイメージ(写真ACより)

スタッフの評価の仕方

スタッフの評価制度を作る段階に
なったとして具体的にどのように
作ったら良いか迷うかもしれません。

スタッフの評価制度作る際の
注意点を3つお伝えします。

スタッフの評価基準を作る

スタッフを評価する際には、
店長や社員の評価と同じように、
必ず基準を明示することが大切です。

基準を明示しなければ、
それは経営者や店長など評価する人の
「さじ加減」になってしまいます。

できれば誰が評価しても、
同じ評価になるような評価制度
が作ってあると良いでしょう。

チェック項目があり、
それに対してセルフでのチェック
評価者側のチェックの欄を設けます。

またチェック項目だけではなく、
今月の貢献ポイントや
スタッフに今後期待することなど
を端的に書く場所を設けます。

また今後のスタッフの成長のために、
「何をすればどうなるのか?」
がわかるように今後の課題が書いて
あると良いでしょう。

スタッフ評価シートを活用する

スタッフ自身の評価と
お店側からのスタッフの評価には
ズレがあることが多々あります。

そのズレを少しでも是正するために、
スタッフ評価シートを活用します。

事前に自分がどれだけお店に貢献
しているかを自己評価するシート
です。

これを書いてもらうことで、
面談時にそのズレを是正すること
ができるのです。

スタッフ自己評価シート
私が活用しているスタッフ自己評価シート

お店への貢献度を数値化する

私が以前スタッフの評価システムを作った際は、
プラス項目とマイナス項目を作りました。

プラス項目には、

  • 土日の出勤回数、
  • 忙しい時に延びてくれた
  • 暇な時に早上がりをしてくれたなどを。

マイナス項目には、

  • 遅刻
  • 当日キャンセル

などを入れ総合的にポイントで
評価しました。

上記の3つで総合的に評価する

以上4つの評価ポイントをまとめ、
ポイント次第で、

  • 自店舗で利用できるお食事券
  • なにかお店よりプレゼント
  • 時給アップ
  • 手当の金額決め

などの評価を決めるようします。
ここでの注意点はポイントによって
安易に時給に反映しないことです。

このようにすることで、
スタッフはお店に貢献していることを
認められたと感じてくれます。

この方法は、
安易な時給アップや手当を出さないため
人件費の高騰も防ぐことができます。

時給審査シート
約20年前の使用していたシート

スタッフを評価する際の注意点

スタッフを評価する際に大切
なことがあります。

それは
スタッフが働いてくれている
ことに感謝しながら評価する
ことです。

この感謝が前提としてあるなら、
その評価はスタッフに対し響き、
なければ批判を受けます。

また、
評価をする際には必ず面談にて
直接伝えるようにしてください。

なぜこのような評価になってのか?
を丁寧に伝えスタッフ側とお店側
のズレを是正します。

お店側の評価をする際には、
評価者が1人(店長やオーナーのみ)に
ならないようにしてください。

なるべくなら、
評価会議などで複数の評価できるような
体制にしましょう。

スタッフ評価の面談の際には、
スタッフがお店に対し貢献していること
ほめることがメインです。

スタッフ評価時は、
ほめるが9割、今後の課題が1割。

店長や社員の評価時は
ほめるが6割、今後の課題が4割
のイメージです。

その他に、

  • 会社としてスタッフに期待すること
  • スタッフの今後のキャリアアッププラン
  • スタッフと評価側の評価のズレ

も話せれば尚よいでしょう。

人は認められることで
「もっと頑張ろう」
と一生懸命仕事に取り組みます。

これがスタッフのお店への定着に
繋がり離職率低下にも繋がります。

しっかりとした評価基準を作り、
その評価基準で定期的に評価し、
その評価は複数名で行うこと
安易な時給アップをしない

「認めています」
もちろん口頭で伝えることも大切
ですが、

形としてきちんと評価してあげる
こともしましょう。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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