カフェで経営理念は必要か?その作り方と作るタイミング
2023年4月24日更新
カフェを始め飲食店経営していると、
経営理念やミッションが必要だなと
感じる瞬間が来ます。
経営理念やミッションがあれば、
お店を含めて会社の進むべき方向を
明確に示してくれます。
しかし
実際に経営理念やミッションを作ろう
とすると作り方がわからないことや、
いつ作ればよいのか悩むかもしれません。
今回の記事では、
経営理念やミッションの必要性と、
その作り方及び作るタイミングについて
お伝えします。
目次
カフェを含め飲食店で経営理念が重要である理由
飲食店において経営理念が重要な理由は、
あなたのお店が向かうべき方向性を示す
ことができるからです。
この経営理念には、
- あなたのお店を始めた想い
- あなたのお店の存在意義
- お店としての価値観
を示すことが出来ます。
要は経営理念は
カフェ及び飲食店経営の道標となる
のです。
もっと簡単に言いましょう。
「どんなお店にしたいのか?」
「どんなことを大切にしたいのか?」
「どんなゴールを目指すのか?」
を明文化することなのです。
また世界のトップマーケッターの
ジェイ・エイブラハム氏は著書の中で
どんなにマーケティングが優れていても、
どんなに資本金があっても、
どんなに優秀な人材を集めても、理念が間違っていれば、
ジェイ・エイブラハム著「限界はあなたの頭の中にしかない」
そのビジネスはやがて衰退する
と言い切っています。
経営理念が重要であること
伝わりましたか?
にも関わらず…
経営理念がカフェ経営に与えるメリット
飲食店において経営理念が重要である
のに中々作っていないお店が多いのが
現状です。
私がコンサルティングしている限り、
経営理念が存在しないお店のほうが
実際に多いと感じています。
経営理念があれば、
以下の4つのメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
お店の方向性が1つになる
社員及びスタッフの行動は、
全て経営理念に沿った行動をする
ことになります。
となれば、
お店として、会社としての価値観や判断基準
は明確になります。
明確になることで、
お店としての一体感が生まれ、
同じ方向に進んでいきます。
取引先や関係先の信頼度がアップ
経営理念とは、
「私たちはこのようなことを大切にしています!」
という社会に対する宣言でもあります。
要はメッセージを発信します。
となれば、
取引先や関係先との関係も良くなり、
信頼度もアップします。
社員やスタッフの離職率が下がる
経営理念があると、
スタッフの1つ1つの行動の理由が
明確になります。
明確になることで、
経営側と労働者側の溝が埋まり、
スタッフの働きがいにも繋がります。
また経営理念とは、
私たちはなんのために働くのか?
を明確にしたものでもあります。
となれば、
離職率が下がることも当然の結果です。
QCSのレベルが上がる
全ての行動は経営理念に基づいて
行われるため当然QCSレベルは向上
します。
特に接客については、
「経営理念を実現するためには
どんなことをすればよいのか?」
と考えることでスタッフは行動します。
この方法で飛躍的にスタッフの
接客レベルが上っているのが、
スターバックスさんです。
特にマニュアルでは対応できない接客
の指針となります。
スターバックスコーヒーの元CEOである
岩田松雄氏が書いた「ミッション」に出て
くるシナモンロールの話はあまりに有名です。
カフェを含め飲食店で経営理念を作るタイミング
経営理念を作るとなると結構大変で、
お店の規模が小さいからまだ必要ない
と感じているかもしれません。
はっきり言います。
上記のメリットからわかるように、
早いことに越したことはありません。
なければ早急に作ることを
強くお勧めします。
恐らく、
最初に作った経営理念は
100%の状態のものは作れない
かもしれません。
それ良いので、
作った経営理念をブラッシュアップ
していきましょう。
もしあなたが
お店が増えていき自身のカフェに対する
想いがスタッフ全員になかなか伝わらない
と感じたときは絶対あるべきです。
そのように感じたら、
経営理念やミッションの作成に取り組む
と良いでしょう。
カフェを含め飲食店の経営理念はこう作ろう
経営理念があったほうが良いと
いうことはご理解いただけたかと
思います。
経営理念と言っても、
ミッション=使命
ビジョン=将来あるべき姿
バリュー=会社として何を提供するのか?
があります。
この3つについて考えるのが
一般的な経営理念の作り方です。
それぞれ作り方を解説します。
ミッション
ミッションとは使命のため、
「(どんな仕事)を通じて、〇〇で貢献する」
に当てはめて考えます。
例として、
ドトールコーヒーさんのミッション
「一杯のおいしいコーヒーを通して、安らぎと活力を提供する」
があります。
ビジョン
ビジョンとは会社の将来あるべき姿
を言語化したものです。
「〇〇地域で、〇〇でNO.1になる」
がわかりやすいでしょう。
バリュー
会社として何を社会に提供するのか?
というもので、
行動していく上で何を大切にしていくのか?
を示したものです。
バリューについては、
スターバックスコーヒーさんのもの
がわかりやすいので参考にして下さい。
スターバックスコーヒーさんの「Our Mission and Values」
飲食店で経営理念を浸透をさせる方法
せっかく作った経営理念も、
社員及びスタッフ全員に浸透しなければ
当に絵に書いた餅になってしまいます。
そうならないためにも、
私ならハンドブックを作り活用します。
今の時代かなり安価で作れますので
お勧めです。
ハンドブックの中には、
今回の経営理念を始め
などあなたがカフェ経営の上で、
大切にしていることを盛り込みます。
このハンドブックを
初回のオリエンテーション時に配布し、
ことあるごとに読む機会を設けます。
読む機会とは、
- 朝礼
- 入店時
- スタッフミーティングの前後
などが考えられます。
またハンドブックだけではなく、
カードにして胸ポッケなどに入れて
常に携帯することもお勧めです。
経営理念こそ飲食店経営の本質
コンサルティングをしていて、
結構な売上規模・会社規模でも
経営理念が曖昧もしくはない会社はあります。
その会社を見ていて共通して言えることは、
社員スタッフの向いている方向がバラバラ
であることです。
向いている方向がバラバラであれば、
会社(お店)の雰囲気もよくありません。
経営理念とは会社の道標です。
向かうべきゴールがあれば、
会社もお店も1つにまとまります。
そして何よりも重要なことは、
作った経営理念をトップであるあなたが
具現化することです。
率先して何か経営で問題が生じたら、
「うちの経営理念に沿って考えると…」
と判断基準を経営理念に置くことです。
この記事が
あなたが経営理念を作る際の参考に
なれば幸いです。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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