役割分担と業務分担の違いを知ってカフェのレベルのアップを図る
お店のレベルアップを図るためにも、
自身の仕事量を減らすためにも、
スタッフのモチベーションを上げるためにも、
役割分担や業務分担をすること
はとても大切です。
しかしコンサルティングをしていると、
役割分担を単なる仕事の割当だと
考えている人も多いです。
確かに一理ありますが、
その考え方では役割分担を
活かしきれていません。
今回の記事では
店舗のレベルアップのための役割分担
の仕方についてお伝えします。
目次
役割分担と業務分担は違う
よく聞く役割分担ですが、
単なる仕事を分け与える業務分担と
勘違いされている方がいます。
役割分担とは
スタッフたちにお店における
「役割を与える」ことです。
つまり、
あなたがうちのカフェでどんな役割で
お店のレベルアップのために貢献して
ほしいのかを示すことです。
役割分担とはいわば
会社で言う部署みたいなものです。
私ならQCSを3つに分け、
Q担当、C担当、S担当でチーム分けし、
それぞれにレベルアップを図ります。
つまり、
その分担には目的ありきなのです。
例えばQチームなら、
お店のQレベルアップをするためにできること
を考え実践することです。
Qレベルアップのためにできる
あらゆることを考えるところから
始まります。
一方で業務分担は、
単に業務内容を分担することです。
- 発注担当
- 手洗い推進担当
- 忘れ物対応担当
など1つの業務について担当を付けることです。
業務遂行のほうが目的として強いでしょう。
役割分担をする理由
役割分担をする理由は私が考えるに
大きく分けて3つあります。
店長の業務量を減らすため
今の時代店長の仕事量は莫大です。
しかも社員が充足しているお店も
少ないかもしれません。
このブログで何度も伝えているように、
店長の仕事の中で一番大切なことは
お店の未来を考えることです。
この仕事をやれるのは店長だけであり、
やらなければ未来の売上は下がります。
詳しくは以下の記事をご覧ください
お店のレベルアップのため
お店は常にレベルアップしなくては、
売上は上がっていきません。
レベルアップ=QCSレベルアップでもあります。
QCSレベルアップがされれば、
顧客満足度の向上が図られ、
リピート客が増え、
客数が増え結果売上アップも図れます。
役割分担をすることで、
お店の様々な部分に目が行き届くように
なります。
特に前述したような
Qチーム、Cチーム、Sチームにわけ、
店舗レベルを図れば尚更です。
スタッフのモチベーションアップのため
人はやらされている仕事に対し、
やり甲斐は感じません。
一方で何らかのやる意味を知り、
それが自分にとって成長につながる
と思えばやり甲斐を感じます。
特に今のいわゆるZ世代と呼ばれている
スタッフたちはそれが顕著です。
例えば
「インスタグラムを更新して」
と業務分担をするよりも、
「お店の女性客を増やしたいんだ
お店の認知度のアップのためには
どんな方法が良い?」
と聞いた上で「インスタグラム」と
いう返事が来たら、
「私よりAさんのほうが詳しいだろうから、
インスタグラム使って集客手伝って
くれないかな?」
と役割を与えます。
ここでのポイントは集客できるなら、
別にインスタグラムでなくても良いのです。
要は答えを相手に考えてもらうことです。
このような流れならきっとやり甲斐を感じて
行動してくれるでしょう。
私が実施した役割分担の成功例
私が実施した役割分担の中で、
とてもうまく行った成功例を紹介します。
仲の良い2人の女性スタッフがいました。
実はこの2人あまり仕事に対して前向き
ではありませんでした。
正直どうやって活かそうか悩んでいました。
そこで当時悩んでいたこととして、
店内の忘れ物の多さがありました。
あまりの多さに管理が大変でした。
忘れ物の渡し間違いや
あったはずの忘れ物がなくなる
など問題がありました。
そこでその2人に
どうすれば忘れ物が減り、
管理が行き届くのか考えてもらいました。
忘れ物管理表ができたのも、
その時です。
おかげさまで忘れ物が減り、
忘れ物の管理ミスによる紛失も
飛躍的になくなりました。
役割分担成功のポイント
役割分担の重要性伝わったでしょうか?
この役割分担で一番大切なことがあります。
それは役割分担を与えたのは
あなたであるから最終的な責任はあなたにある
ということです。
つまり、
役割を与えられたスタッフが失敗しても、
何かミスをしたとしてもあなたがフォローする
ことが大切なのです。
責任を感じしすぎれば、
スタッフは辞めてしまうことでしょう。
役割分担をすることの目的は
店舗レベルのアップであり、
店長自身の業務量を少なくすることです。
しかし最終的には、
この役割分担であなたが未来の売上を考える
時間ができ結果売上が上がることです。
そうすれば、
スタッフの待遇も上げることができ、
更にやり甲斐も感じることです。
今一度あなたのカフェの役割分担が
業務分担になっていないか確かめて
みてくださいね。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
最新の記事
- 接客及びオペレーション2024年11月27日料理の提供時間を早くするためにカフェでできる3つの工夫
- カフェ管理項目2024年11月20日スタッフの適正人数はどうやって出すのかその考え方
- 人材の採用、育成及び教育2024年11月13日部下の社員やスタッフに改善を求める際に活用できるコンストラクトフィードバックとは?
- 人材の採用、育成及び教育2024年11月6日フィードフォワードを使って部下を育成しやる気を引き出す
カフェ経営者に贈る日々の売上アップ法を配信
メルマガでは配信中です。
今ご登録いただくと
小冊子『カフェを始めとする小規模の飲食店がこれから生き残るための指南書』ほか、すぐにお店で使えるツールがダウンロードできます。
今すぐメルマガに登録して手に入れてください!