ほめ方のコツをつかんでうまく活用すればスタッフの育成スピードと定着率は変わる
2023年10月6日更新
最近スタッフ教育時に
特に大切だと思えることの1つに
『ほめる』があります。
ただほめたのではダメで、
ほめ方にもコツというかポイント
があるのです。
この『ほめる』という行為の
使い方次第でスタッフの育成
スピードや定着率が変わると
言っても過言ではありません。
今回の記事では、
ほめることの大切さとほめ方のコツを
中心にお伝えします。
目次
ほめる方のコツをつかめば売上アップする
なぜほめることが大切なのでしょうか?
これにはズバリ答えられます。
それは
売上アップのためにほめるのです。
この答えを聞くと冷める人も
いるかもしれませんが…
しかし全ての行動は、
売上及び利益の向上のための行動
でなければなりません。
つまり、
ほめる内容は売上アップに繋がる行動を
スタッフがしたときにすれば良いのです。
スタッフはほめられたい
人は
「ほめられたい」「認められたい」
という欲求があります。
つまり、
ほめることでスタッフは認められたと思い、
やる気を持って働くようになるのです。
それが、
スタッフの育成スピードや定着率に
つながっていくのです。
人は認められたいという承認欲求の塊
「店長ここきれいにしたんです」
「店長こんなもの作ってみました」
「昨日ランチむっちゃ売れたのですよ」
「昨日ピーク3人で回しました」
「お客様から接客が良いってほめられました」
あなたもスタッフから
このようなこと言われませんか?
これスタッフは
ほめてほしいのです。
認めてほしいのです。
だから、
「お!きれいになったね」
「おいしそうだね」
「すごいね」
という言葉がほしいのです。
しかしスタッフは認めてほしい
とはストレートに言いません。
でも訴えてくるのです。
ほめられたくて、
認められたくて…
だからこそ、
ほめること(認めること)で
「店長は私のことを見てくれている」
とスタッフは満足します。
しかしこのように訴えてくる
スタッフばかりでありません。
だまって仕事をやっていて、
あなたが気づいてほめてくれる事を
待っているスタッフもいます。
だからこそ、
スタッフの仕事をよく見て、
その仕事ぶりに気づかないと
ほめられないのです。
ほめるためには店長がまず気づくこと
スタッフをほめるためには、
ほめポイントを見つけなければ
ほめることができません。
よく見ていないと気付けません。
黙々と仕事をしているスタッフ
なら尚更気づきにくいでしょう。
だからこそ、
スタッフの行動をよく観察して、
ほめポイントに気づける様にします。
そのほめポイントこそ、
売上アップにつながる行動を見つける
ことなのです。
スタッフがうれしいほめ方
さて、
具体的にどのようにほめるのか
ほめ方をお伝えします。
ここで知ってほしいのは、
ただほめるのでは効果がない
ということ。
ほめ方次第では逆効果のパターン
もあるということです。
私が日頃心がけている
ほめ方のポイントは、
以下の4つです。
小さなことでもほめる
日々の接客で、
日々のオペレーションで、
スタッフのほめることができるなら、
どんなに小さなことでもほめます。
「今のおじぎきれいだね」
「今のさりげない気遣い最高だね」
という具合です。
店長であるあなたからどんどん
ほめることを始めましょう。
そうすることで、
お店全体でがほめることが伝染し、
文化になります。
もし、言葉でほめることが
あまり得意でないなら後述の
カードを活用して下さい。
みんなの前でほめる
「ほめるならみんなの前で」
とよく言われます。
具体的には、
朝礼、スタッフミーティングが
ありますが、
ほめるのに場所を考える必要
はありません。
どんどんほめましょう。
具体的な行動をほめる
今の時代どこのお店でも
コロナで中々結果が出ない状況が
続いています。
このような時に大切なことは、
結果ではなくプロセスをほめる
つまり具体的な行動をほめることです。
特に小さな行動です。
些細なスタッフの行動に気づき、
ほめることが大切です。
ちょっとしたスタッフの行動に気づき、
その場でほめることを意識して下さい。
成長をほめる
意外と自分の成長ってわからないものです。
それは他者特に上司(店長)から成長を
ほめられるほどうれしいことはありません。
スタッフを見て、
成長を感じたらそれを伝えてあげてください。
スタッフに毎日の勤務に対して、
ちょっとした日誌を書いてもらい、
そこにほめ言葉をコメントするのも
いいですよ。
スタッフがうれしくないほめ方
一方でほめ方として
避けた方がいいほめ方
もあります。
避けたほうがいいと表現しましたが、
やってはイケないレベルのほめ方と
言っても過言ではありません。
比較してほめる
ほめるときは、
比較することは避けます。
例えば、
「Aさんの今日の笑顔いいね」
「Bさんはお店で一番接客がいいね」
このようなほめ方は、
一見良さそうに聞こえるほめ方
かもしれませんが実はNGです。
前者なら
「今日はって、いつもは良くないの?」
と思うかもしれませんし、
後者なら、
お店の他のメンバーが気を悪くする
かもしれません。
「Aさんの笑顔今日もいいね」
「Bさんの接客良いね」
という様に、
比較のほめ方はしないことです。
そして何よりも、
「今日のピークはスムーズに回ったね」
「昨日、お客様からおほめの言葉もらったよ」
と
お店に入っている全員を同時に
ほめることを意識しましょう。
ただし、
個人の比較には例外があります。
そうです。
前述の個人の成長を感じること
ならOKです。
例えば笑顔。
本人が笑顔に自身がなくて、
課題しているなら
「今日の笑顔いいね」
でよいわけです。
上から目線だと伝わるほめ方
ほめるという行為は、
基本的に立場の上の人が下の人に対し、
する行動でもあります。
いかにも、
上から目線だと伝わるほめ方は
反って悪く受け取られます。
例えば、
「今日のピーク一人でホールできたじゃん!」
というほめ方。
これは上から目線のほめ方なのです。
これを言い直すと、
「今日のピーク一人でホールまわしてくれて助かったよ」
になるわけです。
このようなケースのほめ方のポイントは、
一緒に喜ぶとともに感謝を伝えることです。
すると一体感も生まれますよ。
サンキューカードを活用する
店長教育をしていると、
「ほめるの苦手なのですよ…」
という店長もいます。
そういう店長には
サンキューカードを活用
することをお勧めします。
直接ほめるのが照れくさいようなら、
書いて渡すことをお勧めします。
逆にカードに書いて渡せば、
それはスタッフにとって宝物に
なります。
その証拠に、
私がスタッフ教育をする際に
渡しているサンキューカード。
スタッフがやめるときに
「これ稲垣さんからもらってうれしかったんです」
と言ってうれしそうに見せて
くれることが多々あります。
言われた側である私も嬉しかった
ことは言うまでもありません。
スタッフはちょっとした言葉
がうれしいのです。
そして何よりも、
ほめられたスタッフはまた次も
「ほめられよう」「認められたい」
と頑張るのです。
そうなのです、
仕事へのモチベーションが上がるのです。
ほめ合うことをお店の文化にする
世の中には様々なツールあり、
様々な情報が氾濫しています。
スタッフ教育も同じで実に様々な
情報があふれています。
しかし、一番簡単でお金がかからない
育成の方法は「ほめること」です。
ほめることで、
スタッフは育ち、定着率が高まります。
具体的な売上アップに対する行動を
ほめることで売上アップにも繋がります。
なかなかスタッフを採用できない時代
だからこそほめること大切にしたいですね。
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この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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