カフェでセルフサービスを導入する際の問題点と成功へのポイント
2023年9月10日加筆
今の時代
スタッフ不足や人件費高騰を理由に、
セルフサービスを導入しようか考えて
いる方もいるかもしれません。
しかも一昔前と比べ、
様々なツールが手軽に且つ安価に利用
できるため参入障壁も低いです。
しかし
安易にセルフサービスにしてしまえば、
売上が落ちるかもしれません。
今回の記事では、
カフェでセルフサービスを導入する際の
問題点と成功へのポイントをお伝えします。
目次
どの部分にセルフサービスを導入するか考える
セルフサービスを導入すると言っても、
いろいろな部分でセルフサービスを導入
することができます。
- 注文(モバイルオーダー、券売機)
- 会計
- テーブルそうじ
- 商品の受け取り
- ミルクやお水など備え付けのもの
- 食器の返却
- ドリンクバー
しかも1部だけではなく、
複数導入することや全部導入して、
完全セルフサービスにすることも
可能です。
ですので、
どの部分をセルフサービスにするのか
十分に検討する必要があります。
もちろん判断材料は、
各セルフサービスを導入することでの
メリットとデメリットの積み重ねです。
セルフサービスを導入するメリット
実際にセルフサービスを導入したら、
どのようなメリットがあるでしょうか?
人件費の削減
一番大きなメリットは使用するスタッフ数を
減らすことができることではないでしょうか。
使用するスタッフを減らすことができれば、
- 生産性を向上でき、
- 人手不足の解消につながり、
- 人件費率を下げること
ができます。
スタッフが覚える仕事量が減る
例えばモバイルオーダーを導入すれば、
スタッフは完璧に料理の内容を覚えて
いなくても仕事ができます。
つまり、
圧倒的に覚える仕事量が減る
ことになります。
覚える仕事量が減る
=教育研修時間を削減できる
=人件費を削減できます。
セルフサービスを導入する際の問題点
カフェでセルフサービスを導入すると
総じて人件費が下がるため魅力的に
映るかもしれません。
しかし、
メリットだけではありません。
デメリットと言うか検討しべき点が
ありますのでこの3つを十分検討し、
判断する必要があります。
あなたのお店のコンセプトに沿っているか?
まずあなたのカフェのコンセプトに
セルフサービスがあっているかどうか
はとても重要です。
ゆっくりしてもらい
丁寧な接客をすることを
大切にするならセルフサービスは
合っていないでしょう。
コンセプトと照らし合わせ、
十分に導入するかどうか検討
をしてください。
どれだけ投資できるか?
モバイルオーダーにせよ、
決済システムにせよ、
ハンディシステムにせよ、
セルフサービスを導入する際に
使われるツールたちは結構な資金
が必要になってきます。
ツールを導入することで、
どれだけの人件費が削減できるか
を考えて導入の判断材料にすると
良いでしょう。
お席の確保時のトラブル
「お席を確保してからご注文お願いします」
セルフ式カフェの場合、
お客様がお席を確保されてから、
注文してもらうことが多くなります。
お店側としては、
ホールにおける案内係りを配置せずに
済むことで人件費を削減できます。
加えて、
「注文したのに席がないじゃないか!」
の類のクレームも回避できます。
しかしながらメリットばかりではなく、
デメリットがあることも事実です。
もし、
その席取りをしたときに置いた
荷物がなくなる事態が起きたら、
どうしますか?
あり得る話ですよね。
その証拠にyahoo知恵袋等ネット上で
その悩みを質問されている方います。
そうならないためにも、
対応策を講じておきましょう。
対応策とすれば、
ポスターなどで注意喚起をする方法
が一般的です。
一番はお店のほうで
予約席のプレートを作成して、
店の入口に置いておくことです。
そうすれば、
お客様の荷物の安全も図れ、
お客様の席も確保できます。
※注意事項※
予約席プレートを設置しても、
荷物でお席を確保するお客様も
一定数いらっしゃいます。
繁華街の店舗ではポスターなどで
荷物でのお席の確保について
注意喚起をすることをお勧めします。
いくら日本が治安が良いとはいえ、
絶対安心だとは言い切れません。
クレームにならないよう、
対策を講じることをお勧めします。
尚、予約席カードは100円ショップで、
購入して簡単且つきれいに作れますよ。
セルフサービスのカフェ成功のポイント
最後に私が感じている
セルフサービスのカフェ成功のポイント
が2つあります。
1つは、
あなたのカフェの仕組みをお客様に
わかりやすく表記することです。
よくあるパターンが、
「ここのカフェセルフなの?」
「注文ってここでするのです?」
「注文の前に席取っていいの?」
という類のお店です。
あなたにとって、
カウンターで注文することは当たり前
でもお客様にはわからないのです。
商品の受け取り場所がわかりづらい
カフェもあります。
どこで待っていれば良いのか、
もしくは席まで商品を届けてくれるのか
がわからないのです。
お客様がどのようにすればよいのか
わかりやすくしましょう。
もっと言えば、
お客様の動きを見ていて迷っている
ようならすぐに声をかけましょう。
そのためにも、
お客様の動きをつぶさに観察できる
スタッフを育成することも大切です。
そしてもう1つは、
セルフサービスを導入してスタッフ数を
削減した分QCSを低下させないことです。
セルフ式カフェでよく見受けるのが、
- テーブルが汚い
- 接客が雑
- お客様への声かけがされない
などです。
そうならないために、
セルフ式にするためのツールを導入
して浮いたスタッフの時間をお客様に
接客費やしましょう。
ここを間違えると、
ただのどこにでもある
チェーン店と同じ差別化されない
カフェになってしまいます。
そうなれば、
当然お客様は来なくなります。
またうちはセルフだかと言って、
食事したものを片付けてくれる
ことを当たり前だと思わないことです。
片付けをしているお客様に対し、
「恐れ入ります」
などのあいさつをしましょう。
セルフ式カフェでも、
最終的には接客力が大切だという
ことを忘れないでください。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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