飲食店でダブルチェックが必要な4つの場面とオペレーション時の活用例
2025年7月28日更新
カフェを始め飲食店において
クレームやミスを防ぐためには、
スピードだけではなく「正確さ」
が求められます。
その中でも重要なのが、
1人の確認ではなく複数人で確認する
「ダブルチェック」の仕組みです。
「あれ?なんでこんなミスが出るの?」
とならないためにも、
今回の記事を読み、
飲食店でのダブルチェックの重要性を
知ってください。
目次
飲食店でダブルチェックがなぜ重要なのか?
「ダブルチェック」とは
飲食店においてとても重要な作業
の1つです。
ダブルチェックとは、
1人ではなく複数のスタッフで
確認作業を行うことを指します。
これは「人為的ミス」を
防ぐためです。
ダブルチェックをすることで、
1人で起こしてしまいがちなミスを
見逃さない仕組みでもあります。
人はどれだけ注意していても、
疲労や思い込みによってミスをする
ものです。
特にカフェを始め飲食店の現場は
忙しく、スピードが求められるため、
うっかりミスを起こし易いです。
その中で
ダブルチェックを取り入れることで、
ミスを最小限に抑えるのです。
抑えることで、
顧客満足度の向上とクレーム防止
につながることを知ってください。

カフェでダブルチェックが必要な場面
オペレーション時に
ダブルチェックをしたほうが良い
場面が4つあります。
1つはダブルではなく、
トリプル以上何回でもチェック
して良い項目です。
料理提供時のチェック
厨房側から料理ができて、
作った側が料理をチェックせずに
お客様に持っていってませんか?
私が見ている限り、
実に多くのお店がその傾向にあります。
あるカフェでは、
コーヒーカップに口紅がついたもの
が出てきました。
あるカフェでは、
コーヒーに付いたシルバーに
あんこが付いていました。
またあるカフェでは、
本来乗っているべきものがついて
こないときもありました。
お客様に料理を提供する際に、
- 盛り付けに乱れはないか?
- つけるべきものはついているか?
- お皿など汚れはないか?
をホール側のスタッフがチェックする
ことで防げる問題です。
例えば、
料理に髪の毛が入っていたという
クレームはこのダブルチェックで
たいていは防ぐことができます。
この料理提供時のダブルチェックが
一番重要なダブルチェックなのです!

高額紙幣の釣り銭を渡す時のチェック
ファーストフードで
「釣り銭確認お願いします」
というチェックを見かけます。
1万円札や5千円札での
金銭授受においては釣り銭を渡す際
ダブルチェックをしたほうが良いでしょう。
このような姿勢は、
お客様に対して安心感を与えますし、
もちろんレジマイナスも防ぐことが
できます。
更にお客様と一緒に釣り銭を
数えれば申し分なしですね。
もちろん、
紙幣と硬貨は別々に渡してくださいね。

テイクアウトの商品のチェック
持ち帰りの商品で、
特に注文数が多い際ダブルチェック
が必要となります。
要は入れ忘れや入れ間違いの防止
のためです。
入れ忘れや入れ間違が生じれば、
電話での対応から始まり、
お客様のお宅にお届けするという
手間が生じます。
しかりとダブルチェックをして
入れ忘れや入れ間違いを防ぎましょう。
アレルギーや苦手食材のチェック
アレルギーや苦手食材の対応ミスは、
最悪の場合命に関わる問題に発展
します。
注文を受けたスタッフと
調理担当、提供スタッフの間で
情報共有と確認を徹底しましょう。

ダブルチェックの導入でクレームや事故を未然に防ぐ
ダブルチェックをしていなければ
大きなクレームに発展する可能性
もあります。
裏を返せば、
ダブルチェックをしていれば、
「クレーム対応の時間や手間」
を削減する最善の対策でもあります。
前述した4つの項目は、
1つ間違えば飲食店にとって
致命的な信用問題に発展しかねません。
これらを事前に防ぐためにも、
ダブルチェックは非常に効果的です。
結果として、
店舗の評判を守りリピーター獲得
にも繋がるのです。
ダブルチェックを仕組化する際のポイント
「ダブルチェックをして」
とスタッフに伝えてもすぐには
オペレーションの中で浸透しない
のも事実です。
つまりダブルチェックを
店舗で仕組化することが
ポイントとなります。
チェック項目の作成
接客やオペレーションの中で、
ダブルチェックが重要な項目
についてはリスト化しましょう。
特に
前述した4つの項目については
必須です。
チェック項目を明文化しましょう。
ポジションによる役割分担を明確化する
どの場面で誰がダブルチェックを
担うのかを明確にして、
責任の所在を明確にすることです。
例えば、
料理提供の前の最終チェックは
時間帯管理責任者がする等です。
OJTによる徹底指導
一番はOJTによる徹底指導である
と私は思っています。
マニュアルだけではなく、
OJTを通じてダブルチェックの
習慣を根付かせましょう。
そして常に
「これチェックした?」
などの声かけを常にすることです。

OJTの導入はスタッフの定着と早期育成の鍵
大きなクレームに発展しないためにも
今ご紹介した4つの場面は、
ともすると大きなクレームに発展
しないとも限りません。
しかし
このダブルチェックの文化が
定着すれば確実にクレームは
減少します。
ダブルチェックをすることで、
確実にミスは減ります。
もちろん、
QCSレベルがアップし、
お客様の満足度も向上します。
またチェックする側の
気づく力や観察力も鍛えられ、
スタッフのレベルアップも図れます。
仕事にミスは付きものです。
そのミスをいかにして防ぐかは
ダブルチェックにかかっています。
ダブルチェックが当たり前
という文化を定着させましょう。
そうすることでお店の
「信頼」「品質」「安全」
を守ることもできるのです!
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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