カフェでターゲット客層を決めるメリットとデメリット
2025年9月8日加筆
経営者のための勉強会や
マーケティングのセミナーに行くと、
「客層ターゲットは決めるべき」
という話を聞くことがあるでしょう。
確かに客層ターゲットを決めることは
とても大切なことです。
しかし決めた客層ターゲットに
注視し過ぎるのも実は問題なのです。
今回の記事では、
カフェにおける客層ターゲットの考え方
及び決め方についてお伝えします。
目次
客層ターゲットを決める理由
カフェにおいて客層ターゲットを
決める理由は何でしょうか?
それは
客層ターゲットを決めることで、
様々なメリットがあるからです。
各客層とその特徴
ざっくりとして客層で、
それぞれの特徴を考えてみましょう。
客層 | 特徴 |
学生層 | 勉強やおしゃべり目的のため滞在時間は長い あまり単価は高くない |
ビジネスパーソン | 打ち合わせやPC作業が目的 wi-fiやコンセントがほしい またランチ時には結構ガッツリ食べたい |
若い女性層 | カフェ女子 インスタ映えなどおしゃれなメニュー 私しか知らないという優越感 |
親子連れ(ママ友)層 | キッズスペースや絵本あり 子供連れでママ友とおしゃべりをしてゆっくりしたい ランチにはちょっとお金を出す |
観光客 | 一見客ではあるが最も単価が高い ここでしかできない体験をしたい 名物があればそれを選ぶ |
地域の人たち(高齢者) | マスターと顔見知りである 朝新聞を読みながら情報交換(日々の生活の一部) モーニングの時間利用 |
上記の表からわかるように、
学生をターゲットとすれば、
自ずと単価は安くなり、
滞在時間も長くなります。
もちろん、
メニューやどのような座席に
するのかも決まってきます。
客層を決める最大のメリット
最大のメリットとして、
ターゲットを決めることでコンセプトが
ブラッシュアップされるからです。
また各客層によって違いもあります。
コンセプトが決まれば、
- メニューを決まり、
- 内装が決まり、
- ライバル店との差別化ができ、
お客様があなたのカフェを利用する理由
が明確になります。
更に広告をする際に
どのようなツールを使うのかを
絞る際に活用できます。
だからこそ、
ターゲット客層が明確なことは重要
なのです。

ターゲット客層の絞り過ぎはNGな理由
ターゲット客層を絞ることによる
デメリットも実はあります。
特に
人口が少ない商圏で営業の場合、
絞りすぎると客数が伸びません。
わかりやすい例を言いましょう。
例えば、
東京のような人口の多い商圏において、
ジビエに特化したジビエカフェが
あってもある一定の集客が見込めます。
しかしながら、
地方の商圏人口が少ないエリアにおいては、
集客に苦戦することが予想されます。
マーケティングで
「1000人の村ではフェラーリが売れない」
という話があります。
つまりあまりに絞りすぎると、
反ってお客様は来ないという例です。

どのような部分を客層ターゲットとして考える?
客層ターゲットと言うか、
人にはセグメントというものがあります。
- 男なのか女なのか?
- 年齢はいくつなのか?
- どんな職業なのか?
- 年収はどれくらいなのか?
- どのあたりにお住まいか?
- どんなシチュエーションで利用するのか?
- どんな趣味を持っているのか?
- 1度にかける食費はいくらなのか?
などなどあります。
このようなことをかなり細かくまで考え
理想の顧客像として設定するのが
「ペルソナ」と言われるものです。
もちろん
ペルソナはあって悪いものでは
ありません。
しかしペルソナにこだわりすぎると、
反って客数は落ちます。
私としては、
ペルソナと言うよりも「中心顧客」
という考えです。
ターゲット客層を絞るというよりは、
マイルドに絞るという感覚です。
そして中心顧客を
男女どちらなのか?
どれくらいの年代なのか?
どんなシチュエーションで利用するのか?
くらいしか考えません。
もちろん商圏人口にもよって
その範囲は変わります。

客層ターゲットを決める意味
客層ターゲットを決めることで、
↓
コンセプトが決まり、
↓
メニューなどお店の内容が決まり
↓
集客するためのツールが決まります。
こんな流れです。
特にチラシなどで集客する際の
キャッチコピー作成時には
絶大な威力を発揮します。
客層ターゲットを決めることでの
メリットとデメリットを知った上で、
決めた客層ターゲットに対して、
上手にアプローチしてください。
追伸、
考え方として、
来てほしくないターゲット客層
を考えることもありです。
来てほしくないターゲット客層を決めれば、
自ずとお店でやることも決まってきますよ。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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