飲食店で値下げして集客は絶対やってはいけない理由
2024年1月2日リライト
今、原材料の価格の高騰などで
値上げを考えても値下げを考える
カフェは少ないかもしれません。
しかし、
値下げをすれば集客できる
と短絡的に値下げを考えるカフェ
もあるかもしれません。
値下げと言っても、
様々なパターンがあります。
クーポン券、割り引き、値引き、
そして商品自体の値段を下げる
値下げもあります。
私の経験上、
値下げを始めとして価格を下げる
ことはかなりリスクが高いのです。
その理由をお伝えします。
値下げをしてはいけない理由
「値下げしたら集客できるかも!」
そう考えて値下げに踏み切る
経営者もいるかもしれません。
とんでもありません。
値下げをして集客たお客様は、
あなたのカフェに行く理由が
価格になります。
そうなれば当然、
- リピートしない→常連客にならない
- お客様の質が悪くなる
- 滞在時間が長くなる
ことになります。
ここのブログで何度も伝えている様、
価格=価値です。
値下げする
=あなたのカフェの価値を下げる
ことでもあります。
だからこそ、
値下げをすることは強くお勧めしない
のが私の考えなんです。
値下げはあなたのカフェから利益を奪う
値下げをすれば当然粗利は減ります。
実際に例を挙げて一緒に考えましょう。
450円で販売しているコーヒー、
420円で値下げして販売すれば、
30円の粗利が減ります。
30円も減るんです!
ここで忘れてはならないのが、
30円分の売上が下がっても、
人件費と原材料費は同じ分だけかかる
という事実です。
額が低いので伝わり難いかもしれませんが、
額が大きくなれば理解しやすいと思います。
例えば売上が10万円だったとしましょう。
適正人件費率を30%で考えたとして、
単純に時給1000円としましょう。
すると、
100,000円×30%÷1,000円=30H
30時間スタッフを使えることになります。
しかしこれが値下げしたことで
例えば売上が90,000円になったとすれば、
同条件で、
90,000円×30%÷1,000円=27H
およそ3時間削らないと、
同じ人件費率でまわせません。
「値下げするので仕入れ値を下げてください」
と言って卸先がOKしてくれることは
基本あり得ません 笑
(協力企業があれば別ですが…)
そのような都合の良い卸先は、
あまり聞いたことがありません。
値下げは店舗の利益を圧迫する
ということを十分に理解した上で、
実施してください。
更にもう1点、
値下げでお客様はあまり離れませんが、
元の価格に戻すとお客様は離れます。
元の価格に戻す=値上げをした
と勘違いをします。
今の時代、
様々なものが値上がっています。
スタッフの待遇を上げるためにも、
値下げよりも値上げをするために、
お店の価値を上げることを考えて
くださいね。
この記事を書いている人
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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