飲食店の行列対策をしなければ起こってしまう4つの問題と具体的な対策
2025年12月7日リライト
行列ができる飲食店、カフェ
繁盛している
もしくは人気店のイメージ
かもしれません。
しかし、
行列ができていることが必ずしも、
良い影響ばかりとは言えません。
なぜなら、
行列ができるには理由があり、
行列ができることでのデメリットがあり、
行列を解消することでメリットがあるからです。
今回の記事では、
飲食店の行列対策について
上記の3つについて考えます。
目次
なぜ飲食店で行列対策が必要なのか?
行列ができていれば
「あそこのカフェは
行列ができるほどの人気店だ」
と思ってくれるかもしれません。
しかし、
行列ができることでのデメリット
もあります。
つまり、
デメリットがある=対策をする
必要があります。
並ぶことが嫌いなお客様の売り逃しに繋がる
昼時で急いでいるお客様など
行列に並ぶことを敬遠し、
行列を見て去っていきます。
これを”売り逃し“と言います。
厄介なことに、
この売り逃しは計測すること
が難しいです。
そのため、
どれくらいお店に不利益を
与えているかがわかりません。
ある意味、
わからないから気づきません。
お客様同士のトラブルになる可能性
行列ができると、
お客様同士でトラブルが生じる
ことがあります。
- 先に並んだ
- 後に並んだ人が先に案内された
- 一瞬列から外れたことで順番を飛ばされた
などです。
モラルのないお客様による
列への割り込みもあるかも
しれません。
行列に並び待っていることへの
ストレスが積もってくれば、
ちょっとしたことに対しても、
お客様はいらだちます。
トラブルが発生すれば
お客様もヒートアップすること
は確実です。
そのトラブル対応も
当然お店側の仕事になります。

近隣住民及び店舗の方からのクレーム
長い行列ができれば、
近隣店舗の前までにその行列が
伸びる恐れがあります。
そうなれば近隣店舗から
「お店の入り口がふさがっているぞ!」
と苦情が来ることも考えられます。
行列に並んでいる
お客様の話し声が大きいことや
ゴミの問題も出てくるでしょう。
実際に私のフェイスブックにも
以下のご意見が入っておりました。
※フェイスブックのマークをタップ
で入っているコメントが見られます。
飲食店に行列ができる理由
なぜカフェに行列ができてしまうのか
その理由を考えてみましょう。
生産能力が追いついていない
お店の規模に対して、
お客様の数が大幅に上回っている
ことが考えられます。
また特定の時間に
お客様が集中することで行列が
できてしまうこともあります。
お客様の数に対して
お店側の生産能力や対応能力の
キャパシティのオーバーですね。
更に設備機器の問題があります。
お客様の数に設備機器の生産能力が
追いついていないかもしれません。
お店のオペレーション力に問題あり
次にオペレーション力の問題です。
中でも一番多く散見される問題は、
ピーク時間のスタッフ不足による
生産性の低下です。
お店によっては、
席が空いても無理にお客様を通さず
外で待たせているお店も見られます。
また、
スタッフのポジション配置が
適切でないために
いわゆる
“回ってない”状態のお店も
見受けられます。

画像はイメージ(写真ACより)
今すぐできる飲食店の行列対策
今すぐにでもできる
カフェを始め飲食店の行列対策
を4つご提案します。
この4つの対策は、
アナログ的な対策のため、
今すぐにできることです。
並んでくれている感謝を伝える
お客様が行列に並んででも利用
してくれることに感謝の気持ち
を伝えましょう。
具体的には、
「寒い(暑い)中、
並んでいただきありがとうございます」
と言うことです。
できれば、
「あと〇〇分ほどでご案内できますので」
と伝えられればベストです。
※人は先が見えないことほどイラつきます。
また案内まで放置するのではなく
あと何分くらいで案内できることを
適宜アナウンスすることもいいでしょう。
季節ごとのケアをする
年々日本の気候は厳しくなり、
暑さも寒さも激しくなっています。
そのような気候の中で、
行列に並ぶのは本当に大変で
ありがたいですよね。
屋外で並んでくれている
お客様に対し暑い日なら、
- 日傘の貸し出し
- 冷たいおしぼりの提供
- 冷たい水の提供
寒い日なら
- カイロの提供
- ストーブの設置
- ブランケットの提供
- 温かいお茶の提供
ができたら良いですね。
席を早く片付け店内に案内する
スタッフ不足を補うために、
お客様の入店制限している
飲食店を時々見かけます。
お客様からすれば、
外で待つよりも店内の席で
待ちたいに決まっています。
お席に案内した上で、
「只今、注文が立て込んでいるため、
お料理をお出しするまで
少々お時間をください」
とお客様に了承を得ましょう。
待ち時間を短く感じてもらう工夫
行列で待っている時間を
短く感じてもらえる工夫をする
ことも考えましょう。
よくあるのが、
メニューを渡して見てもらい、
先に注文を頂くことです。
順番待ちシートに
携帯電話番号を記入してもらい
順番になったら呼び出す
という方法もあります。
そうすれば、
順番になるまでお客様は自由に
動くことが出来ます。
しかもこの方法なら、
費用はほぼかかりません。

システムを活用する
予約システムを導入すれば、
ある程度お客様の来店時間を
コントロールできます。
加えて、
予め注文内容を聞くことで
料理の提供スピードを上げ、
回転率をアップできます。
予約システムも
STORESやトレタやLINEなど
様々な種類があります。
自分のお店にあったもの
を選んでください。
また順番待ちシステムである
Airウェイトさんやmatocaさん
を活用することもありです。
費用などを考え、
どのシステムを選ぶのかは
考えてください。
近隣クレームを防ぐ列の作り方
行列ができることは繁盛店の証ですが、
一歩間違えれば「近隣店舗への迷惑」
となります。
列を作るお客様が、
お店側がどのような列を作って
いるか把握することが大切です。
どこにどう並ぶかを物理的に示す
初めて来店するお客様は、
どこに並べばよいか分かりません。
悪気なく
近隣店舗の入り口を塞いで並んで
しまうこともあります。
点字ブロックの上に立って
しまうこともあります。
これを防ぐために、
視覚的に分かるようにします。
具体的には、
- パーテーション
- ポール
- 足元マーク
- 看板やカラーコーン
などを活用して、
どこにどのように並べばよいか
わかるようにします。
スタッフによる誘導
何度も伝えているように、
行列ができていることに対し、
お店側が気づいていると示す
ことが大切です。
物理的なポールなどを設置しても
お客様がその通りに並んでくれる
とは限りません。
スタッフが定期的に、
お客様を誘導できる体制
にしましょう。

お客様が行列に並ぶこと
当たり前になってませんか?
行列に並んででも
利用してくれるお客様。
そのお客様は、
相当なあなたのカフェのファン客
である可能性高くありませんか?
お客様の身になれば、
だいぶ待つよりもすぐに食べられる
ほうが良いに決まっています。
思考として、
「行列に並ぶのが当たり前」
と考えるのではなく。
「どうすれば待ち時間を短くできるか?」
と考えられるといいですね。
並んででも利用してくれるお客様
大切にしてくださいね。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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