飲食店経営を店長を雇って任せるなら知っておいてほしいこと

2024年8月22日リライト

自分がオーナ業務に専念するために、
他の業種を経営していて飲食店を経営
している方は、

店長を雇って経営を任せている店が
ほとんどではないでしょうか。

そうなると、
自分の思い描いた通りに動いてくれない
ことが生じたりします。

今回の記事では、
飲食店経営を店長を雇って任せている
経営者の方に読んでほしい内容です。

飲食店経営を自分以外の人に任せるとは?

飲食店経営を任せるということは、
自分が現場に入らずに雇った店長に
全ての店長業務をやってもらうことです。

実際に動くのは任せた店長になります。
つまり店長に動いてもらうことが重要
になります。

ここで大切になるのが、
店長に動いてもらう方法を
身につけることです。

あなたにも仕事があるため、
四六時中店長を監視することも
できません。

だからこそ、
ゴールを示してあげましょう。

ゴールとは、
「この店をこんなお店にしたい」
という想いです。

このゴールに到達するための
やり方に対して一切口を挟まない
ようにしてください。

やり方についていろいろ言うと、
自分で考えて行動しなくなり、
やる気を失います。

だって、
考えてやったのにあなたから
そのやり方を否定されるわけ
ですから。

店長として任命し、
任せた限りは信頼しましょう。

最初のうちは、
歯がゆく感じるときもあるでしょう。
店長が育つための投資だと思って、
ここは見守ってあげましょう。

また経営しているものと
現場で動いているものは
どうしても視座が違います。

その視座の違いを修正する
=店長と経営の目線を合わせる
ためにもコミュニケーションは
大切になります。

夫婦で経営
画像はイメージ(写真ACより)

経営を任せる上でやってほしいこと

実際に任せる上で、
経営者サイドが店長に伝えてほしいこと
やってほしいことをお伝えします。

カフェ経営に対する想いを伝えることが最重要

前述しましたが最も大切なことは、
あなたのカフェ経営に対する想い
を伝えることです。

カフェ経営に対する想い
=方向性でもあります。

ざっくり言えば、
「こんなお店にしたい!」
というイメージを店長に伝え、
明確にしてもらうことです。

ここで重要になるのが
会社の経営理念になります。

想い(経営理念)はお店の設計図です。
明確に伝えましょう。

明確な数値などで指示を出す

想いを伝えた上で実質的な
達成してほしい数値目標を
伝えてください。

実際には、

  • 売上目標
  • 損益分岐点売上高

の2つです。
このときにボヤッとした伝え方
ではなく明確な数値で伝えます。

例えば、
「売上がちょっと下がっているね」
ではなく
「前年に比べ◯%下がっているね」
といった感じです。

できれば、その様子が
明確にわかるデータを添えて伝える
とよいでしょう。

ここで注意してほしい点があります。
売上目標は必ず店長と話をして、
一緒に決めてください。

そうでなければ、
経営者から与えられた目標になり、
達成意識が低くなります。

必ず目標は一緒に設定してください。

PLデータのフィードバック

PLデータとはざっくり言うと
お店の利益がわかるようにした表
のことです。

  • 原価がいくらかかって、
  • 人件費がいくらかかって、
  • 家賃がいくらかかって、
  • 水道光熱費がいくらかかって、
  • 広告代がいくらかかって、

という全ての経費を売上から引いて、
いくら残ったのかを単月で見る表です。

これを毎月出してあげてください。

ここで大切なのは、
PLの数値を出してその結果で
店長を評価しないことです。

え?と思われたことでしょう。
今の時代なかなか売上や利益で
結果が出づらい世の中です。

評価はプロセスでする
ことをお勧めします。

PLデータを出すことは、
あくまでも店長自身に今のお店の
経営状態を知ってもらうことです。

だからこそPLデータがあること
が大切です。
ないことが問題なのです。

店長自身が出せてないなら、
オーナーが数値を出しましょう。

弊社で使用している簡易的なPLシート

自分で動く店長を育成することを主眼に考える

正直飲食店は店長の能力に、
売上がかなり影響する業種である
ことは否めません。

となれば、
いかにして店長に気持ちよく
仕事をしてもらうかが鍵になります。

この記事で述べてきたように、

  • 想いを伝える
  • 具体的な数値の目標設定をする
  • 数値のフィードバックをする

ことをするためにも、
日々のコミュニケーションを
欠かさないでください。

私は店長時代師匠から、
「計画なき運営ただ店を開けて閉めるだけ」
という言葉をよく言われました。

目標がないお店は、
目的地が設定されていないナビと同じ
です。

またこのような数値のやり取りが
オーナーと店長のコミュニケーション
にも繋がります。

店長に達成してほしい数値は
フィードバックして任せた後は、
店長の仕事を見守ってあげてください。

常に任せている店長と
コミュニケーションを取りながら、
方向性を示してあげてください。

できれば毎日、
最低でも1週間に1回は絶対です。

経営を任せる=店長を信頼することであり、
任せた店長を活かすも殺すもあなた次第だ
ということを忘れないでください。

この記事を書いている人

稲垣 高史
稲垣 高史カフェコンサルタント
コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^

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