目標が達成できないのは「努力不足」ではなく「目標の建て方」が原因
店長との会話で、
「目標なんて重要じゃないし」
「この目標俺が決めてないし」
「この目標は無理な数字ですよ」
こんな声耳にしたことありませんか?
「店長のやる気が足りない!」
「目標に対する意識がない!」
と感じてしまうかもしれません。
しかし多くの場合、
目標の建て方にあります。
今回の記事では、
必ず達成する目標設定の仕方
についてお伝えします。
目次
達成できない目標の共通点
達成できない目標には、
ある種の共通点があります。
- 根拠がない
- 現場感がない
- 計画性がない
- そもそも目標設定に無理がある
カフェの売上や客数は
天候、季節、立地、メニュー構成
など様々な要因で変動します。
そのような中で、
「前年比120%が目標」
「前年600万売れたから今年は700万!」
といったような漠然とした
目標では達成できないのです。
また
「本社が決めた目標数値だから」
のような理由では自分ごとにならず
達成する意欲も湧きません。
目標設定する際には、
今の自店舗の状態を正しく把握し
それに見合った目標設定が大切
になるのです。

目標設定したらその目標は絶対達成するもの!
実は目標設定において、
最も重要なことは
「目標とは是が非でも達成するもの」
という意識の中の位置づけです。
そうでないお店は、
目標=絵に描いた餅になる
可能性大です。
「どうせ目標なんて意味がない」
という意識そのものが問題で、
絶対目標は達成するものなのです。
目標が達成できなければ、
たちまち店長のモチベーション
も落ちることでしょう。
目標達成するための4階層の目標設定
以上を踏まえた上で、
絶対目標達成するための
4階層の目標設定をお伝えします。
この考え方は、
ある意味目標のレベル分け
でもあります。
①理想の目標:究極の目標
理想の目標とは
理想の未来を描くための
目標を指します。
例えば、
地域で一番人気のカフェになる
2年後に次の店舗を出す
などがあります。
すぐには達成できなくても、
近い将来達成する目標として
スタッフと共有することです。
②達成したい目標
自店舗の営業を考えた時に、
結構高い水準で目指すべき
目標です。
そのために、
今の売上などの現実から
ちょっとかけ離れた目標
であるかもしれません。
しかしこの数字を達成すれば、
かなりモチベーションが上がる
という目標でもあります。
しかしここで問題が生じます。
この目標だけにしてしまうと、
未達成時にかなり落ち込みます。
だからこそ、
この目標をメインに置きながら、
次の目標を準備しておくのです。
③当面の目標
当面の目標とは、
自分の今の実力より少し上
を狙う目標です。
例えば、
「日の売上平均+3,000円」
などです。
少し頑張れば達成
できるラインを設定することで、
モチベーションが続きやすくなります。
この届きそうで
届かない目標設定こそが
日々の努力を引き出します。
④最低限の目標
最低限の目標とは
「ここを割ったらまずい」
という目標です。
私の場合は、
前年売上や損益分岐点売上
を設定する場合が多いです。
つまり、
利益を残すために必要最低限
死守すべき売上でもあります。

ポイントは、
上記の4階層の目標を並行運用
することです。
お店の状況に応じて、
4つの目標を使い分けます。
売上が好調な流れなら、
①と②の目標を立て、
売上が不調の流れなら
③や④を軸に立て直します。
例えば、
記録的な猛暑で売上が低迷
したなら「当面の目標」を達成
できるように努めます。
反対に売上好調時には、
思いっきり達成したい数字で
目標設定すれば良いのです。
この柔軟な目標設定することで
必ず目標=達成するものという
意識を持てます。
そうすれば、
自然と店長も目標に取り組み
やすくなるでしょう。
目標達成のためのテクニック
あまりこのブログでは、
テクニック的なものは紹介
していません。
しかし
この目標達成に関しては
テクニックがあります。
目標達成のために逆算する
1つ目のテクニックは、
『逆算すること』です。
たいていの人は、
目標を達成するには積み上げ
であると思っています。
違います。
目標があってそれを達成する
ために逆算して今何をすべきか
考えることです。
例えば、
現状の月間売上620万として、
700万を目指すとしたら、
不足分80万をどう補うかです。
- どんなメニューを作りるのか?
- そのメニューをどうやって知ってもらうのか?
- 何かキャンペーンを打つのか?
考えます。
ゴール=「売上目標」があって、
それを達成するために何をすべきか
を考える逆算が大切なのです。
検証しながら修正をする
2つ目は検証と修正です。
悲しいことに、
考え抜いて決めた目標ですが、
予定通りにはほぼ行きません。
この時に大切になってくるのが、
目標を修正することです。
常に検証しながら、
修正目標を新たに立てます。
検証して、
すぐ改善行動に努めること
これが大切になるのです。

目標の建て方が変われば店の空気も変わる
目標が達成できないのは、
努力が足りないからだけでは
ありません。
多くの場合は、
正しい目標設定ができていない
ことがほとんどです。
- 究極的な目標で夢を描き、
- 達成したい目標でちょっと背伸びし、
- 当面の目標で行動を具体化し、
- 最低限の目標で軸を守る。
この4つの目標を状況に応じて
使い分けることで。
そうすることで、
お店の雰囲気もスタッフの動きも
確実に変わっていきます。
目標は追いかけるものではなく、
達成するためにあるものです。
達成しなければ、
ある意味負け犬根性が付いて
しまいます。
目標は必ず達成!
いつもこの意識で営業しましょう。
そのためにも、
無理な目標設定ではなく、
確実に達成できる目標設定をしましょう。
この記事を書いている人

- カフェコンサルタント
- コーヒー好き、カフェ好きの趣味が高じてカフェコンサルタントを始めて7年になります。このブログを読んだカフェ関係者が「これやってみよう」と思えるような売上アップや教育法を発信しております。簡単な質問は無料で対応しております^^
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